髪型は時代を映す鏡といわれます。例えばショートヘアひとつを取ってもウルフ、ひし形、ショートボブなど、時代によってトレンドは変化しています。そのため、ひと昔前の髪型では時代遅れな印象に。
とはいえ、大人世代になると大胆なスタイルチェンジは勇気がいる人も多く、なかなかイメチェンに至らない……なんてことも。
ヘアジャーナリストの筆者が、マンネリヘアスタイルに今っぽさを加える方法についてご紹介します。
■髪の質感や毛流れが「ひと昔前」と同じじゃNG!
髪型はチェンジせずにトレンド感を取り入れたい場合、最もキーポイントとなるのがスタイリングです。
マンネリの髪型でも、スタイリングを今っぽくするだけで、グッと洗練されてオシャレな印象はアップします。逆にずっと同じテクニックだと、エイジングで髪質も変化するため、以前に比べて髪型がきまりにくかったり、古臭い印象を与えたりしてしまいます。
特に重要なのが「質感」です。素のナチュラル感だけをアピールした髪は、大人世代のエイジング毛が悪目立ちしやすく、あまりおすすめできません。
スタイリング剤などでつやのある束感や、フワッとした動きを加えるだけでも、グンと垢抜け感がアップしますから、ぜひ取り入れてみましょう。
■ショートヘアは表面の軽やかさをアピール!
(画像提供・TAYA)
ショートの場合、ただ乾かしただけのナチュラルスタイリングだと、ボリュームを失った髪のぺたんこ感が目立ってしまいます。また、素髪のままでは動きが出にくかったり、膨らんでバランスが悪くなる人も。
セルフスタイリングPOINT
ドライヤーでランダムに乾かした後、サイドを外巻きにブローをしたら、ヘアバームや軽めのワックスを髪の表面に薄く塗布し、所々つまんで毛束を演出します。
顔まわりや毛先側にランダムな動きをつけると、軽やかさが増して垢抜け感も上昇。
事前にトップとフロントに大きめのカーラーを巻き付ければ、自然なふんわりヘアの完成です。
(画像提供・TAYA)
また、ヘアカラーブームの昨今は、夏場の黒髪は重く見えることも。
セルフスタイリングPOINT
そんなときは、少量のオイルを髪の中間から毛先につけると、今っぽいツヤ感がでてヘルシーに仕上がります。
このとき、前髪にもオイルやバームで束感を作って、所々に隙間を与えると、より軽やかさがアップします。
■ボブは分け目と質感でオシャレ感がきまる
トレンドのボブスタイルの場合、ヘアオイルでぬれ髪風にスタイリングをすると、ボブにありがちな重さが打ち消されて、夏でも軽やかさと今っぽさがアップします。
(画像提供・TAYA)
セルフスタイリングPOINT
ブロー前に塗布したオイルは乾きやすいので、ブローの後にもなじませましょう。前髪を含む髪全体につけるのが、今っぽさを演出するコツです。
センター分けがのっぺりするなら
また、前髪が長い大人ボブの場合、センターパート(センター分け)だとのっぺりとした印象になる人がいます。これは、年齢とともに生え際の毛が細くなるから。
このような場合は、分け目を大胆にチェンジしてみましょう。
(画像提供・TAYA)
写真のモデルのように、7対3ぐらいの分け目にすると、根元が立ち上がって立体感が生まれます。
セルフスタイリングPOINT
毛先側をアイロンやブローで1カールだけ外巻きにしてからオイルなどを塗布して崩すと、より軽やかさがアップして垢抜け感が生まれます。
■ミディアムヘアはひし形を意識!
ミディアムやボブの場合、ただまっすぐなストレートだと、トップはペタンとし、サイドはペラッと張り付いたり、全体に中途半端なうねりが出たりして、地味でさみしい印象になりがちです。でも……。
(画像提供・TAYA)
逆に、写真のモデルのように顔まわりをふんわりさせると、華やかさと垢抜け感が生まれて、顔立ちも明るい印象に。
セルフスタイリングPOINT
セルフスタイリングのコツは、アイロンで内巻きと外巻きを交互に巻いて、カールが重なるようにするとスイング感が生まれます。
スタイリング剤はフォームやヘアバームをなじませますが、このとき手のひらを内側に入れてから、毛束を軽く握ったり散らしたりすると、軽やかさが出てエアリーな質感が完成します。
「アイロンが面倒!」という人なら、裾に1カールのパーマをかけてしまうのが手。ドライ前にフォームを塗布し、毛先をランダムに指巻きにしながら乾かすだけで、プルンとしたリッジのあるカールが生まれます。
■中途半端な伸ばしかけヘアは外巻きヘアが一押し!
(画像提供・TAYA)
伸ばしている途中の中途半端な髪は、ただなんとなくおろすか、ひとつに縛るだけになりがちです。
そんな人は、トレンドの外巻スタイルを取り入れてみましょう。
セルフスタイリングPOINT
分け目は6対4ぐらいにずらしたら、顔回りはブローでリバースに1カール、毛先はアイロンやクルクルドライヤーで
外ハネにします。
手ぐしでほんのりとほぐしてからヘアバームやワックスで束感を出せば、エアリーなスイングスタイルになり、ハイセンスな印象に。
以上、大人世代の今どきヘアスタイリングを紹介しました。
夏は軽やかで明るいファッションを楽しみたい季節。オシャレ感をアップするためにも、“今っぽスタイリング”で、トレンド感のある女性を目指していきましょう!
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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※画像協力/TAYA