年齢を重ねると、若い頃と同じヘアカラーをしても「しっくりこない」「どことなく老けて見える」などと感じる方は多いのではないでしょうか。

美容師の筆者が、実は老け見えするNGカラーのポイントと40・50代におすすめの秋カラーをご紹介します。

■老け見えするNGカラーのポイント3つ

(1)仕上がりにツヤがない

年齢と共に髪が細くなっていくと、乾燥しやすくなります。それに加え、ツヤのない色味や明るさのヘアカラーだと、余計に老けて見えるため注意が必要です。

髪の状態にもよりますが、乾燥していたりツヤがなかったりする時は、ツヤ感が出やすい暖色系のカラーにすることをおすすめします。色素が薄すぎない明るさなら、さらにツヤ感がアップしますよ。

紫外線などで、ヘアカラーの色味が抜けやすい、セルフカラーの色味が褪色しやすいという時期は、ご希望の仕上がりよりも一つ暗めのものを選んだ方が良いかもしれません。色素が濃い方が色もちが良いです。

(2)肌がくすんで見える寒色系にしている

40・50代は、顔のくすみも気になる年齢。最近はマスクを外すことも増えたので、メイクで血色よく見せることも可能ですが、ヘアカラーでもくすみすぎない色味に設定することが大切です。

特に、人気の高い寒色系（アッシュ系、マット系、グレー系）はくすんだ色味に仕上がるため、顔のくすみが気になる40代以降の方にはハードルが高いです。だからといって、寒色系全てがNGというわけではありません。

セルフカラーですとむずかしいですが、美容室でのヘアカラーは、ご希望の色味に近づけられるよう何種類ものヘアカラーを混ぜて調合することが多いです。ですので、ご希望の仕上がりによって、くすみすぎない寒色系カラーの調合も可能です。

暖色系と調合させてくすんだカラーを楽しんだり、透明感の出るベージュと調合させて柔らかい雰囲気を楽しんだりすることで、肌がくすみすぎないヘアカラーを楽しむことができます。

(3)ハイトーンのため、髪がパサパサして見える

白髪をしっかり染めることに飽きた方に人気の高い、「脱白髪染め」。脱白髪染めとは、ハイライトの技術を使って、白髪をぼかすように染めていく方法のことです。

白髪とのコントラストを少なくするためにブリーチを使ったハイライトを入れていくので、ダメージを伴います。さらに、年齢と共に細くなってきた髪はダメージを受けやすいため、注意が必要。

脱白髪染めは、髪がパサついて見えないよう仕上がりの色味設定が大切です。ブリーチの施術回数にもよりますが、1〜2回のブリーチでは黄色味が出やすいです。黄色っぽい色味は髪が傷んで見えやすいため、年齢を感じ始めた髪には黄色味を抑えた仕上がりがおすすめです。

ハイトーンヘアカラーはより髪にダメージを与えるため、内部補修のできるヘアトリートメントと組み合わせながら施術することで色もちが良くなりますよ。

■40・50代におすすめ！2023年秋のヘアカラー

王道のベージュ系ヘアカラー

（画像提供：Mayu（arc／千駄ヶ谷））

通年人気のベージュ系ヘアカラー。くすみすぎず、柔らかさや透明感が出るため、お洒落染めや白髪染めでもとても人気があります。

洋服やメイクに合わせやすいので、挑戦しやすいカラーでしょう。

ツヤっぽい雰囲気の暖色系ヘアカラー

（画像提供：Mayu（arc／千駄ヶ谷））

ツヤっぽい雰囲気を出すには、暖色系のヘアカラーがおすすめです。秋冬になると、ツヤ感のあるヘアカラーは人気が増します。

白髪の多い方は、色味が強すぎると白髪部分がビビットに染まりすぎてしまうため、ブラウンを濃いめにした仕上がりにするとナチュラルな雰囲気になりますよ。

今回は、老け見えするNGカラーのポイントと40・50代におすすめの秋カラーをご紹介しました。ぜひ、参考にしてみてください。

（美容師／ヘアメイク／セミナー講師　Mayu）

 

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