仕事や家事の合間にホッと一息つきたい時、紅茶を飲む人も多いのではないでしょうか。
紅茶はアレンジもしやすいうえ、「ちょい足し」することで、美容面にもプラスに働きます。
インナービューティー料理研究家の筆者が、40・50代におすすめな紅茶の飲み方をご紹介します。
■紅茶の嬉しい効果
紅茶は栄養価が高い飲み物ではありませんが、集中力を高めたり、リフレッシュに役立ったりする「カフェイン」、リラックス効果が期待できる「テアニン」、渋みや苦み成分の「ポリフェノール類」などが含まれています。
そのため、休憩時の一杯としておすすめです。
取り入れやすい紅茶の種類
一般的なスーパーでも手に入りやすく、クセのない味わいなので紅茶初心者の方でも飲みやすいのは「アールグレイ」や「ダージリン」。程よい清涼感のある香りで、リフレッシュできます。
ストレートでも飲みやすく、アイスでもホットでも美味しいですよ。
ミルクティー好きには「ウバ」や「アッサム」がおすすめ。
濃い目に煮だしてからミルクを加えると、まろやかな甘みとクリーミーな風味を味わえます。ホットミルクティーが恋しくなる冬日に、特におすすめです。
■目的別!紅茶に入れるべき「ちょい足し食材」
ベースとなるお好みの紅茶が決まったら、目的別に食材を「ちょい足し」してみましょう。
ミルクを植物性ミルクに替えたり、砂糖の代わりにはちみつを使ったりするなど、手軽な変化でいつもと違う味わいを楽しみながら美活もできます。
オーツミルク
オーツ麦(燕麦)がベースのオーツミルク。最近は、低脂肪乳や豆乳などに並んで、“定番ミルク”の一員になりましたね。
オーツミルクは「食物繊維」が豊富なので、腸活をサポートしてくれます。冬は冷えにより腸内環境が乱れやすいので、冬の腸活は美肌作りやデトックスのためにも、とても大切です。
普段の牛乳をオーツミルクに替えたミルクティーで、腸から健やかに若々しく過ごしましょう。
ミックスベリー
スーパーやコンビニでも売っている、冷凍のミックスベリー。ヨーグルトやおやつに使うイメージがありますが、紅茶に入れるのもおすすめです。
ベリー類はフルーツのなかでも低糖質・低カロリーで、腸活に嬉しい「食物繊維」や美肌作りに欠かせない「ビタミン類」を多く含んでいます。また、色素成分の「ポリフェノール類」は、エイジングケアにも◎。
ミックスベリーを紅茶に加えることで、フルーティーな風味を楽しむことができます。ホットはもちろん、アイスティーにもよく合いますよ。
レモン
いわずと知れた“ビタミンCの宝庫”ともいえる食材の、レモン。国産レモンは冬が旬なので、まさに今、入手しやすい食材です。
ビタミンCは細胞老化のもととなる「活性酸素」の働きを抑える「抗酸化作用」が高いビタミンです。
また、肌細胞のメラニン色素の沈着を防ぐ働きが期待されており、シミやそばかすの予防にも効果が期待されています。
輪切りレモンを加えたレモンティーは程よい酸味が心地よく、休憩時の一杯にぴったり。レモンの香り成分にはリフレッシュ効果が期待できるので、在宅ワークや家事の合間にもおすすめです。
はちみつ
はちみつは抗菌作用が高く、自然のやさしい甘みを感じる食材。レモンと合わせれば「はちみつレモンティー」になり、冬の体調管理にもおすすめの一杯となります。
寒い冬は、免疫力が落ちてしまいがち。加齢による免疫力や代謝力の低下が気になる40・50代は、体調を崩さないためにも身体の内側からケアすることが大切です。
紅茶にはちみつを加えて、美味しく健やかな身体作りを楽しみましょう。
黒糖
はちみつのような高い抗菌作用はありませんが、まろやかでコクのある自然な甘みを楽しみたいのなら黒糖もおすすめです。筆者は、沖縄県産の西表島や波照間島の黒糖がお気に入り。
「ビタミン」や「ミネラル類」を豊富に含む黒糖は、濃いめに淹れた紅茶にとてもよく合います。
ビタミン・ミネラル類は、微量でも体の機能調整に関わる成分です。
特に黒糖にはカリウムが豊富で、細胞内の余分な塩分の排出やむくみ予防をサポートしてくれます。生活習慣病の予防など、健やかな体作りにも欠かせない成分です。
紅茶以外にも、煮込み料理などの甘味づけにも活用できるので、黒糖の小袋がひとつあると重宝しますよ。
シナモン
身体を温める効果が期待できるシナモンは好みが分かれるスパイスですが、紅茶との相性がよいので取り入れやすいでしょう。
紅茶を煮出す際にシナモンスティックを加えてもよいですし、カップに紅茶を注いだ後にシナモンパウダーを少量振りかけて混ぜても◎。
腸活や美肌作り、冷え対策など、目的に応じた紅茶の飲み方をご紹介しました。きびしい寒さに負けない、健やかで若々しい身体作りを、一杯の紅茶で楽しんでくださいね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店※斎藤糧三/監修(2016年)『スーパーフード事典 BEST50』主婦の友社※(2017年)『スパイス&ハーブの使いこなし事典』主婦の友社※平田雅子/監修(2010)『不調をなおしてキレイになる 女性ホルモン基本事典』成美堂出版※森拓郎/著(2021)『きれいな人の老けない食べ方』SBクリエイティブ※庄野雄治/著 平澤まりこ/イラスト(2014年)『コーヒーの絵本』サンクチュアリ出版