冬はお魚が美味しい季節。夏場は淡泊な白身魚も脂がのって美味しい季節になります。
魚のタンパク質は消化吸収が良いため、筋肉がおちてくる40代以降は積極的に摂りたい動物性タンパク質です。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して19年の美養フードクリエイターである筆者が、40・50代におすすめの、旬のお魚のうれしい成分を無駄にしない効果的な食べ方をご紹介します。
■40・50代に魚がおすすめの理由
タンパク質というと肉をイメージしますが、魚も肉と同様にアミノ酸スコア100の優秀なタンパク質です。
肉に比べ筋の部分が少ないため、消化吸収が良く、筋肉が減って自然と基礎代謝が落ちてしまう40代以降の筋肉維持にかかせません。
またDHAやEPAという良質の脂肪が含まれているため、血液の流れの良い身体作りにも役立ちます。
■40・50代が積極的に摂りたい旬の魚3つ
(1)鮭
秋が旬の鮭ですが、まだまだ美味しい季節です。
鮭の赤色のもとであるアスタキサンチンには、強い抗酸化力がありアンチエイジングにかかせません。
また、アスタキサンチンは、自律神経のバランスを整える働きも期待できるそうです。
鮭の効果的な食べ方
アスタキサンチンは脂溶性のため、鮭を加熱する際の脂に溶け出しやすい物質です。
焼いて食べる場合には脂の少ない紅鮭を選ぶ、ソテーする場合には粉を振って脂が溶け出さないようにするとよいでしょう。
(2)タラ
魚の脂は良質な脂ではありますが、脂質には変わりがありません。
脂質を制限している方におすすめなのが、高タンパク低脂質のタラです。
また、カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDも含まれています。女性は、骨粗しょう症になりやすい傾向にありますから、ビタミンDはしっかりと摂りたいビタミンです。
タラの効果的な食べ方
カルシウムが豊富な牛乳を使ったクリーム煮や、タラとともにビタミンDが豊富なキノコと合わせてホイル包焼きなどがおすすめです。
(3)鯛
脂がのって美味しくなる冬の鯛。
魚の脂は、血液サラサラでおなじみのDHAやEPAが多く含まれています。
血液の流れが良い状態にあれば、肩こり腰痛の緩和、手足などの抹消部の冷えの緩和だけでなく、お肌の細胞にも酸素と栄養が届き、美肌効果も期待できます。
鯛の効果的な食べ方
煮ても焼いても美味しい鯛ですが、脂を逃すことなく食べるのであれば生がおすすめです。
お醤油とワサビだけでなく、大葉やネギ、生姜など薬味をたっぷり使ったタレで食べれば、より身体を温める効果も期待できます。
今が旬のお魚をしっかり食べて、アンチエイジングに役立てたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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