40・50代になってから、「頬がこけたように感じる」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
アンチエイジングアドバイザーの筆者が、40・50代の頬コケの原因と対策方法をご紹介します。
■40・50代の頬コケの原因
40・50代の頬コケの原因は、主に下記のようなことが考えられます。
肌のハリ・弾力の低下
乾燥のほか、加齢などによって「コラーゲン」や「エラスチン」などが減少すると、肌のハリや弾力が低下を招きます。
その結果、皮膚のたるみを引き起こし、頬コケの原因になる場合があります。
表情筋の衰え
口周りなどを中心に表情筋が衰えると、皮膚のたるみを引き起こし、頬コケの原因になる場合があります。
皮下脂肪の萎縮や下垂
皮膚の下にある脂肪が萎縮したり、たるんだりすると、皮膚のたるみを招きます。
その結果、頬コケの原因になる場合があります。
筋肉の緊張などによるこり
食いしばりなどによって口周りを中心に筋肉が緊張してこると、皮膚がたるむなどして頬コケの原因になる場合があります。
SMAS(皮下組織と表情筋の間にある薄い膜)の劣化
皮膚を支えて引っ張る役割を担う「SMAS」が衰えると、肌のハリが失われて皮膚がたるみ、頬コケの原因になる場合があります。
骨の萎縮
骨が萎縮して小さくなるなどの原因から、頬コケにつながる可能性が考えられます。
■頬コケの対策方法4つ
上記の頬コケの原因を踏まえた対策方法は、下記の通りです。
(1)肌のハリ・弾力を高めるケアを行う
コラーゲンの生成に作用するといわれる「ビタミンC」や、コラーゲン・ヒアルロン酸の生成を促進させる「ビタミンA」などが配合されたスキンケア化粧品を取り入れることで、肌のハリ・弾力を高める効果が期待できます。
このほか、サプリなどでビタミンCを摂取することもおすすめです。
ビタミンCを「コラーゲンペプチド」や「鉄」と一緒に摂取すると、コラーゲン生成のサポート効果においてより効果的だといわれています。
(2)表情筋を鍛える
表情筋を鍛えることでたるみの改善を目指し、頬コケ改善に導く方法があります。
よく噛んで食べることや、日頃から口角を上げる意識をすることもそのうちのひとつです。
このほか、笑顔を作り頬を指で軽く押し上げ、高い位置で数分キープすることも、表情筋を鍛えることに役立ちます。
また、顔ヨガなどで表情筋を鍛える方法もありますよ。
(3)筋肉のこりにアプローチする
手や美顔器などを利用したマッサージなどで筋肉のこりをほぐし、巡りをよくすることで、皮膚のたるみ改善を目指す方法があります。
この場合、正しいアプローチが必要なので、サロンなどを利用してプロの手を借りることをおすすめします。
(4)美容医療
ひとつの手段として、頬コケを改善するには美容医療という選択肢もあります。
具体的な方法としては、ヒアルロン酸の注入やHIFU、フェイシャルリフトやフェイスリフトなどです。
美容医療を選択する場合は、リスクについてもよく理解し、信頼できる医療機関で行うことが大切です。
頬コケの大きな要因である“たるみ”に対して日々対策をすることは大切ですが、思い立ったときからどのようなケアを行うかで、改善できる可能性は残されています。
ご自分のライフスタイルなどに合わせて、できることから始めてみましょう。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤 幸子)
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【参考】
※丈夫なコラーゲンをつくるために! ビタミンCと鉄分も意識して摂ろう – 大正製薬
※上原恵理/著(2021年)『医者が教える 人生が変わる美容大事典』KADOKAWA※村木宏衣/著(2023年)『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』主婦の友社※村木宏衣/著(2018年)『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』日経BP