温かいものが美味しい季節。身体の内側から温まるスープは、とても美味しく、ホッと気持ちも和らぎますよね。
一口にスープといっても、種類も形状もさまざまです。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して20年の美養フードクリエイターである筆者が、簡単&美肌作りに役立つスープの具材をご紹介します。
■美肌スープのベースは「かつお出汁」がおすすめ
美肌のためのスープにおすすめのベースは、かつお出汁です。
かつお出汁には、鰹節から溶け出したアミノ酸が含まれるほか、抗酸化成分も含まれているため、活性酸素のダメージからお肌を守ってくれます。
かつお出汁というと、お味噌汁などの和のイメージかも知れませんが、例えばコンソメを溶くお湯の代わりにかつお出汁を使う、ポトフをかつお出汁で作るなど、洋風のスープに使っても合います。
かつお出汁のうま味成分で、スープがより美味しくなりますよ。
■40・50代の美肌スープ!おすすめ具材3つ
(1)トマト
美肌食材の代表選手ともいえるトマト。トマトに含まれるリコピンは、その抗酸化力で、紫外線ダメージからお肌を守る働きがあることで知られています。
また、血液の酸化を防ぐ働きもあるため、細胞だけでなく血液をも活性酸素のダメージから守ってくれる頼もしい存在です。
リコピンは、生のトマトをそのまま食べても吸収されにくく、加熱粉砕することで吸収率が高まることがわかっています。
ミキサーにかけてポタージュスープを作るのが面倒でも、トマトの水煮缶をかつお出汁で溶いて温めるだけでも、美味しいトマトスープになりますよ。
(2)ほうれん草
冬が旬のほうれん草。寒い季節のほうれん草は、甘味がぐっとまして美味しいですよね。
美味しいだけでなく、旬のほうれん草には、抗酸化力とビタミンCがともに、夏のほうれん草の3倍も含まれていることがわかっています。
ほうれん草の鮮やかなグリーンの元であるルテインは、天然のサングラスとも呼ばれ、目の健康に役立つ成分であるとともに、お肌にも抗酸化力を発揮することがわかっています。
また、ほうれん草にはルテインだけでなくβ―カロテンも含まれています。
β―カロテンは、お肌に蓄積されて、シミの元となるメラニンの生成を抑えてシミを予防する働きがありますから、積極的に摂りたい栄養素です。
茹でたほうれん草を、細かく刻んで冷凍しておけば、すぐにスープに入れることができて便利です。
(3)海苔
意外かも知れませんが、海苔も抗酸化力の強い食材です。
抗酸化力だけでなく、海苔には、水溶性食物繊維が含まれています。
水溶性食物繊維は、腸内善玉菌のエサとなる成分ですから、腸内環境を良い状態に保つことで、美肌作りにもつながります。
海苔は、うま味成分も豊富に含まれているので、お湯で溶くだけでも美味しい海苔スープになり、小腹が空いたときにもおすすめです。
特別な食材を使わなくても、身近な食材で美肌をつくることができます。温かいスープで身体を内側から温めて、美肌作りに役立てたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※鰹だし – YSK 焼津水産化学工業
※トマトの赤い色素リコピンのうれしい2つの効果とは? – カゴメ
※彩り野菜に含まれるβ-カロテンが隠れジミに効く? – カゴメ
※海苔の抗酸化成分 2/2/天野 秀臣 – 海苔増殖振興会