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卵かけご飯に足すだけで髪が若返る食材3つ

国際薬膳調理師
倉口ゆうみ

“年齢は髪にあらわれる”といわれているように、年齢を重ねていくと髪に元気がなくなっていくもの。これは自然のことで仕方がないとはいえ、「髪トラブルがなくキレイな髪になれたら」というのが本音ではないでしょうか。そんな髪のお悩みに、朝の卵かけご飯がおすすめです。

卵かけごはん

ずぼらだけど国際薬膳調理師の筆者が、髪悩みの原因とちょい足ししてさらに美髪に導く卵かけご飯のレシピをご紹介します。

■髪に元気がなくなる原因とは?

薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では、枝毛や髪のパサつき、白髪、抜け毛の原因は髪に栄養やうるおいを与える「血(けつ)」や「水(すい)」が不足していることと、年齢による「腎(じん)」の衰えが深く関係していると考えます。

血は髪にうるおいや栄養を与えるので血の量が減ると抜け毛や白髪を招きやすくなりますし、水は髪にうるおいを与えるので水が減るとパサつきの原因につながります

血や水の量を左右するのは食事や生活習慣が大きく関係しますが、年齢を重ねることで血や水の量が減りやすくなるということも中医学の考えです。ですから、つやプラ世代の方たちは今まで以上に食事や暮らし方に気を配る必要があります。

■髪のお悩み解決には、朝の卵かけご飯!?

日々の食事に血や水を補うものを増やしていきましょう。筆者のおすすめは「卵かけご飯」を日々の食事にとり入れることです。なぜなら、卵には血も水も補う働きがあり、白米には血や水を補うために欠かせない「気(き)」という物質を増やす働きがあるからです。

卵かけご飯は忙しい朝の味方ですが、実は中医学的には理にかなっています。中医学の世界では朝の7時~9時は消化の時間にあたりますので、1日の中でもこの時間帯が一番食べ物を栄養に変えて吸収しやすいのです。

逆に、朝食を抜くことは髪のトラブルを招きやすくなるので、朝の卵かけご飯で美髪を目指しましょう。

■ちょい足しでさらに効果アップ!?美髪に導く卵かけご飯アレンジ

卵かけご飯そのままでもいいのですが、さらに効果を高めるためにアレンジ方法をご紹介します。

鮭フレーク

鮭には気・血を補う効果が期待できます。卵と合わせることで、さらに気・血・水アップが狙えるので美髪に導きます

時間があれば焼鮭が理想ですが、忙しい朝に焼いている時間がとれないという方もいらっしゃるかもしれません。そういう方は、鮭フレークを常備しておけば◎。

黒すりゴマ

基本的に、白髪は老化によって自然にあらわれるものと中医学では考えます。中医学では、成長発育を担っている腎という臓腑が弱ることが老化につながると考えます。

実は、黒ゴマなどの黒い食材は腎の働きを高めて血を補うだけではなくアンチエイジングにも役立つので、腎が弱いタイプの方には毎日食べていただきたい食材です。黒すりゴマの香ばしい香りが意外と卵とマッチして、食欲をそそります。

黒ゴマを使う時は煎りタイプではなく、栄養を吸収してくれるすりゴマタイプを選んでくださいね。

ツナ缶

ストックしている方も多いであろうツナ缶。ツナの原料であるまぐろには気・血を補う働きが期待できますので、卵と合わせるとより美髪に導いてくれます

油を切って、1/2缶くらい使うのが目安です。残ったツナ缶はお弁当に入れたり、夜ご飯のメニューにプラスしたりすれば使いきれます。ここに黒すりゴマを足すとさらに美味しくなり、美容効果アップも狙えます。

「美や健康のために気をつかいたいけれど、忙しくて特別なことはできない」という方は多いと思います。ですが、朝の卵かけご飯をちょっとアレンジするだけなら、気軽にとり入れることができるはず。ぜひ、習慣にしてみてくださいね。

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)

 

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【参考】
※日本中医食養学会/著(2019年)『食養生の知恵 薬膳辞典 食物性味表』燎原書店※栗原毅・中山貴弘・陳志清・菅沼栄・楊暁波/監修(2016年)『漢方・中医学がわかる本』宝島社※櫻井大典/著(2021年)『漢方的おうち健診-顔をみるだけで不調と養生法がわかる』学研プラス

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