ゴボウは昔から腸活に役立つ野菜として知られており、ヤセ菌を増やして痩せ体質を作るのに最適な食材です。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して20年の美養フードクリエイターである筆者が、ダイエットのためのゴボウの食べ方をご紹介します。
■ゴボウのダイエットに役立つうれしい働き
ゴボウには、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維という2つの食物繊維が含まれています。
不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸って腸の動きを促す働きがあり、水溶性食物繊維は、善玉菌のエサとなって腸内環境の改善に役立ちます。
また、善玉菌が水溶性食物繊維を発酵分解する際に産生する短鎖脂肪酸は、大半が腸のエネルギーとなりますが、脂肪細胞への脂肪の蓄積を抑える、交感神経を刺激して脂肪の燃焼を促すなど、総合的な肥満の抑制作用が期待されている成分です。
このようにゴボウは、腸内環境を改善し、同じものを食べても太りにくい痩せ体質作りをサポートします。
■痩せるゴボウの食べ方2つ
(1)水にさらさない
水溶性食物繊維は、その名の通り水に溶ける食物繊維です。
ですから、長く水にさらしてしまうとさらした水に溶けだしてしまうので、水にさらさずに調理しましょう。
(2)繊維を断ち切る
ゴボウの筋は、不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は消化されないため、繊維が長いまま食べると、かえって消化不良を引き起こしてしまうこともあります。
繊維を断ち切るようにカット、またはミキサーにかけるなどして、繊維を細かくして食べましょう。
■ダイエットにおすすめのゴボウレシピ
ゴボウの豆乳ポタージュ
ゴボウの繊維が、柔らかい状態でしっかり摂れます。
繊維たっぷりなので腹持ちもよく、朝ごはんやお昼ごはんにゴボウポタージュだけでも十分お腹がいっぱいになります。
材料(作りやすい分量)
ゴボウ 1/2本
タマネギ 1/2個
豆乳 400ml
塩 適量
作り方
(1)ゴボウとタマネギをスライスし、しんなりするまで炒めます。
(2)豆乳を加え、弱火~中火でゴボウが柔らかくなるまで煮こみます。
(3)ゴボウが柔らかくなったらミキサーにかけ、塩で味を調えて出来上がりです。
ゴボウごはん
白米が好きな方におすすめのゴボウごはん。ゴボウの繊維で白米の糖の吸収が穏やかになります。
たくさん炊いておいて、冷凍保存しておくと便利です。
材料(作りやすい分量)
白米 2合
ゴボウ 1/3本
醤油 大さじ1/2
みりん 大さじ2
昆布 5cm角程度
作り方
(1)白米と昆布は一緒に30分以上、水につけておきます。
(2)ゴボウは繊維を断ち切るようにささがきにして炒め、醤油とみりんで味付けをします。
(3)白米を炊き、炊きあがる10分前くらいにゴボウを入れ、炊けたらよく混ぜて出来上がりです。
ゴボウ茶
「お料理はちょっと面倒……」という方におすすめなのが、ゴボウ茶です。
ゴボウの水溶性食物繊維がお茶に溶け出すため、ゴボウを食べなくても繊維をしっかり摂ることができます。
また、お味噌汁やスープにゴボウ茶をそのまま入れれば、具材の一つとしてゴボウを摂ることもできます。
これから出回る春のゴボウは、繊維も柔らかく調理しやすいゴボウです。旬のものをしっかり食べてダイエットに役立てたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
【関連記事】
・朝の一杯で一日が終わる!?朝飲んではいけない飲み物3つ
・ブロッコリーはこう食べて!40・50代に◎効果的すぎる食べ方
・痩せ体質になる!わかめの意外な食べ方3つ
・痩せたい人が買うべき冷凍食品4つ