特に工夫をしなくても、そのままの状態でも十分に美味しいのがバナナです。甘い香りにやわらかい食感が、子どもから大人まで幅広く好まれています。料理やスイーツなどにも多く用いられる食材です。この1本のバナナを、さらに美味しく食べることができたら幸せですよね。今回は、料理研究家である筆者が「バナナをもっと美味しく食べるコツ」をご紹介します。
■1:バナナの選び方と食べごろ
付け根がしっかりしていて、角ばっていない丸みを帯びたもののほうが美味しい傾向にあります。また、美味しく食べるにはタイミングが大事です。バナナの表面に茶色い点ができるのを見たことがあると思いますが、あれはシュガースポットといって、熟してきたかどうかの目安になります。少し固めがお好みの方は、シュガースポットが出始めたぐらいに食べるのが丁度いいでしょう。
■2:保存は吊るして常温で
バナナは置いておくと接地面から傷んでくるので、吊るすのがふさわしい保存法です。専用のハンガーなども出回っています。また、南国の食べものですが、あまり高温だと傷みやすくなります。低温でも追熟が止まるので、15度くらいの風通しのいい場所での保存が適切です。
■3:ホットバナナで糖度がアップ
バナナは温めることで、糖度が20%もアップして甘くなります。皮をむいてレンジに30秒ほどかければ、ホットバナナのできあがり。輪切りにしてフライパンで焼き色がつくまで加熱してもいいですね。ココアパウダーやシナモンをかけると、さらにデザート感が増します。
■4:傷んだら薄切りにして凍らせて
傷みがひどくなったら、薄く切ってラップで巻いて冷凍庫へ。シャーベットにすることで、やわらかすぎる嫌な食感が解消されます。そのまま牛乳と合わせてミキサーにかければバナナシェイクもできるし、解凍してつぶしたものに卵を加えてよく混ぜ合わせ、フライパンで焼くとパンケーキができます。使い勝手がさらによくなります。
いかがでしたか? 最高に美味しい状態で食べることが、食材に対する礼儀でもあります。バナナは栄養も豊富で、よくダイエット食としても用いられますから、ときにはアレンジを加えて、いつまでも飽きずに美味しく食べらたいものです。
(料理研究家 オガワチエコ)
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