雑誌でよく見かけるグラデーションリップ。最近では、ひと塗りでグラデーションができる商品も増えており、多くの女性が取り入れているようです。
しかし、街を歩いていると、老けて見える仕上がりの人がちらほら……。その理由はなぜでしょうか?
大人の女性にとって、リップメイクは若く見せる重要なポイントです。今回は、3つのポイントで実現する「若見えをかなえる大人のグラデーションリップ術」をご紹介します。
(1)顔色悪くない?コンシーラーでの色消しにご用心
グラデーションリップの基本は、唇の外側に淡い色、中央に濃い色のリップを塗ってグラデーションをつくること。2本のリップを組み合わせるだけで、さまざまな色のニュアンスを楽しめるメイクです。
よく見られるのが、外側の色を明るくするためにコンシーラーで血色を消してしまうケース。口もとの赤みは若さを印象づける大切な要素なので、コンシーラーはできるだけ使わないほうがよいでしょう。
唇の外側を明るいカラーにしたいときは、ベージュやミルキーなオレンジをチョイスしましょう。マットなものを選ぶと、しっかりとした発色になりますよ。
SATIN LIPSTICK/M・A・C
筆者がよく使うのは、M・A・Cのリップスティック。スシ キッスというコーラルクリームの色味は、明るい色でも鮮やかに、そして肌なじみよく発色してくれます。
さまざまな色と相性が良いので、グラデーションリップをするときに活躍しますよ。
(3.0g 税抜価格3,000円)
画像カラー:スシ キッス
(2)淡色は老け見えの原因に!レッドやパープルで色気を添えて
中央にのせる濃い色の色味が薄いと、全体がぼやけた印象に。濃い色は、単色で使うには抵抗があるくらいパンチの効いた色を選びましょう。
また、大人のグラデーションリップは、“カワイイ”よりも“色っぽい”を狙いたいところ。グラデーションの肝となる濃い色リップは、レッドやパープル系のカラーがおすすめです。単色ではインパクトの強いカラーですが、グラデーションリップなら中央に軽くのせる程度なので派手になりすぎません。
ディオール アディクト ラッカースティック/ディオール
筆者は先ほどご紹介したスシキッスに、Diorのターン ミー ディオールをよく合わせて使っています。華やかなレッドが上品な赤みを添えてくれます。
(税抜価格3,900円)
画像カラー:877 ターン ミー ディオール
(3)こなれた口もとをつくるカギは“ぼかし方”
グラデーションリップで、もっとも丁寧に行いたいのが「ぼかす作業」です。ぼかし方に失敗すると、色が溶け合わずちぐはぐになって、全体が濃い色で染まってしまうなど残念な仕上がりに。
ぼかすときは、色の境目を小指でとんとんと少しずつなじませていくと、きれいなグラデーションが完成します。
上記のスシ キッスとターン ミー ディオールを組み合わせると、画像のようになります。上の画像がぼかす前、下の画像がぼかした後です。
ル ルージュ クレイヨン ドゥ クルール/シャネル
普通のリップで難しい場合は、クレヨンタイプのリップを使ってみてください。
CHANELのル ルージュ クレイヨン ドゥ クルールは先端で細くするすると伸ばせるので、普通のリップでは塗りにくい部分もきれいに描くことができます。
筆者は、13 ローズ プロディージュと 8 カシスの組み合わせがお気に入り。ナチュラルでありながら色っぽさが漂う口もとに仕上がりますよ。
(税抜価格3,900円)
画像カラー:13 ローズ プロディージュ、8 カシス
コツさえ覚えれば簡単にあかぬけた口もとを実現できるグラデーションリップ。お好みの組み合わせを試してみてくださいね。
(コスメコンシェルジュ 古賀令奈
フリーライター/エディター/コスメコンシェルジュ。美容・ヘルスケアを中心として「わかりやすく試しやすい」をコンセプトに執筆。日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュを取得し、美容法の提案活動も展開。)
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【参考】
※SATIN LIPSTICK – M・A・C
※ディオール アディクト ラッカースティック – ディオール
※ル ルージュ クレイヨン ドゥ クルール – シャネル