老化が現れやすいパーツのなかで、ケアがむずかしいのが「デコルテ」です。特に、首のシワやシミが出始めると、老けて見えますよね。
デコルテは皮膚が薄いため乾燥しやすいため、日ごろのケアが大切です。
エステセラピストの筆者が、寝る前にできる「デコルテ(首から胸元の部分)のケア法」をご紹介します。
■首、デコルテが老けやすいのはなぜ?
肌の露出が多い首や胸元は、皮膚が薄く、紫外線などの外的刺激を受けやすい部分です。そのわりには顔に比べてケアが行き届いていない場合があります。
また、アクセサリーやマフラー、ストールなどの繊維による摩擦が起きやすいところでもあります。
日常生活のなかで首は動きの多い部分でもあり、その人の動きやライフスタイルによって、シワやたるみが出やすい状況にもあります。
深いシワができる前に予防のケアを
一度首に深いシワができてしまうと、元に戻すのは困難です。そうならないために、顔と同様にデコルテも、毎日のケアが欠かせません。
■美しいデコルテを保つポイント
皮膚が薄くてデリケートなデコルテは、ちょっとした摩擦でもシミやたるみの要因となります。お手入れの際にも注意しましょう。
(1)入浴時にはやさしく洗う
身体を洗う時は、ふわふわの泡でやさしくなでるように手で洗うだけでOKです。
(2)入浴後はしっかり保湿を
スキンケアをするタイミングで、デコルテも一緒に保湿ケアをします。化粧水→美容液やクリームの順番で、水分をしっかり補いましょう。
時間がある時は、保湿パック用のクリームをデコルテに塗り、サランラップで5分程度置くと、保湿力が高まります。ベタつくのが苦手な人は、一度タオルで抜きとってから化粧水をつけてみてください。
また、首のシワ予防には「首専用のネッククリーム」がおすすめです。
(3)外出時は紫外線対策を
美しいデコルテを維持したいなら、面倒くさくても外出時の紫外線対策を徹底しましょう。顔には注意してUV対策をするのに、デコルテは忘れがちですよね。
メイク時に日焼け止めを、首から胸元まで一度に塗ってしまいましょう。
■美しいデコルテに導く「簡単マッサージ」
デコルテは、老廃物の排泄を行うリンパが多く流れているパーツです。ここに老廃物がたまっていると身体の巡りが悪くなり、むくみや肌のくすみの要因になる場合があります。
また、猫背の人はデコルテ周りのリンパが滞りがちなので、肩甲骨を寄せてデコルテを広げるストレッチを行いましょう。
マッサージのやり方
(1)背すじを伸ばしてデコルテを広げ、正しい姿勢をつくります。首を左右上下にゆっくり倒してストレッチをし、首回りの筋肉をほぐします。十分にほぐされて心地よいと感じてきたら、最後に首をゆっくりまわします。右回り、左回り同様に行ってください。
(2)次に、摩擦をさけるために、首から胸元にクリームやオイルを塗ります。
(3)首を右に倒します。左首筋を右手親指以外の4本の指の腹で、やさしく耳の下から鎖骨あたりまでを5回くらい流していきます。反対側も同様に行います。
(4)左側鎖骨の下のラインに沿って、中央から外側へ右手の指で5回くらい軽く押しながら流していきます。次に、手でグーをつくり、鎖骨の中央から外側に向かって少し強めに押しながら流していきます。反対側も同様に行います。
(5)左側の鎖骨の下、バストの上の筋肉を、右手の指の腹を使ってくるくると円を描くように、中央から外側に向かって3回くらいほぐします。指の腹が痛いと感じる人は、手のひら全体を使ってやさしくマッサージします。反対側も同様に行います。
デコルテマッサージは、血流を促してくれるので顔のむくみ改善にもおすすめです。
寝る前に時間をとるのがむずかしい人は、お風呂のなかでマッサージを行ってもOKです。ぜひ習慣にして、若々しく「きれいね!」といわれるデコルテを手に入れましょう。
(エステセラピスト/ビューティーヘルスエディターライター 町山町子)
【関連記事】
・カバー力抜群!透明感キープに◎な「シミ隠しテクニック」
・老け見えシワの元!「目元の乾燥」が加速するNG習慣4つ
・「首のシワ」を予防!今すぐ始めたい「首シワ対策」3つ
・たるみ頬リフトアップ!「ほうれい線にサヨナラ」する顔ヨガまとめ