ハイライトとシェーディングを組み合わせ、顔に立体感を出したり小顔に見せたりする「コントゥアリング術」は、アラフォー女性にとり入れてほしいメイクプロセスです。
美容エディター&ライターの筆者が、大人の女性におすすめのコントゥアリングコスメを5つご紹介します。
■ハイライトより、シェーディングの色がポイント
コントゥアリングをするためのアイテムを選ぶ時にむずかしいのが、ハイライトよりもシェーディングの色です。
ハイライトは、パール入りでもノンパールでもOKです。白さや輝きが強調されているものなら、鼻筋や目の下などの顔の高い部分に塗るだけで、高さを演出してくれます。
シェーディングは言葉の通り「影」を強調するために入れるので、肌色とあまり変わらないような色では差がつかず、入れる意味がありません。
とはいえ、あまりに肌色からかけはなれた焦げ茶などを入れると不自然になり、デーモン閣下のようなメイクになってしまいます。
失敗しないのは、同じファンデの濃淡2色
シェーディングの色で最も失敗しないのは、使っているファンデより濃い色を使うことです。
同じ種類のファンデであれば、肌の質感を変えずに明るいところと影の部分をつくることができ、仕上がりも自然です。自分の肌色に合っている色と、それより2~3段階暗い色の2色を選びましょう。
しかし、「使っているファンデの色幅がそんなに多くない」という場合は、やはりコントゥアリング専用のコスメを使うことをおすすめします。
■シェーディングは「ノンパール」
シェーディングカラーは、ノンパールのものがおすすめです。全体になめらかなつやが出るタイプならOKですが、目で見てパールの粒がわかるようなものはさけましょう。
なぜなら、「影」の部分にパールの強いものを使うと、パールが光を拾ってしまい、「影」の暗さが薄まってしまう=シェーディングの意味がなくなってしまうからです。
また、あまりにキラキラ感が強いと、せっかく自然に小顔メイクをしようとしていたのに、その「影」部分が目立ってしまいます。
店頭のテスターで試してみましょう
「ハイライトはパール入りでもノンパールでもOK、シェーディングはノンパール」を基本に選びましょう。そして、シェーディングの色は店頭のテスターで試してみましょう。
自分で見て、さらに可能なら友人や家族などの第三者の目でも見てもらい、不自然過ぎない色かどうかを確認することがおすすめです。
■アラフォー女性におすすめの「コントゥアリングコスメ」5選
(1)コントゥアーブラッシュ/NARS
ハイライトカラーとシェーディングカラーがセットになった、コントゥアリング専用のパウダーです。
光沢のある超微粒子パウダーがブレンドされているため、シェーディング部分もマットな質感になりすぎず、自然なソフトフォーカス効果で顔に立体感を与えてくれます。
画像カラーは、たいていの日本人の肌色に使いやすいアイボリー×ローズの「5180」です。シェーディングカラーがやや赤みの入った色で暗すぎないため、色白の人でも使いやすいと思います。
筆者は平均的な日本人女性よりやや黒い肌色ですが、自然な影をつくれるので愛用しています。
(全5種 8.2g 税抜価格4,600円 ナーズ ジャパン)
(2)ラディアントスティック/コントゥアリングスティック/ルナソル
塗るのが簡単なスティック型のベースメイクアイテムです。
画像上の「ラディアントスティック」は、オイルに繊細なパールを利かせた処方で、みずみずしいつやを演出します。特に、目の下や目尻を囲む骨に沿って入れると、高さを強調してくれます。
画像下の「コントゥアリングスティック」は、クリーミーなベージュブラウンなので肌色に溶け込みやすく、ごく自然な影を演出してくれます。耳下からあごにかけてのフェイスラインに入れると、輪郭をくっきり際立たせてくれるので、アラフォー女性には特におすすめです。
どちらも、オリーブオイルを始めとする植物由来の保湿成分が配合され、長時間しっとりとした質感をキープしてくれます。
筆者がこの両方を使っている日は、よく肌をほめられます。また、写真を撮った時もすっぴんより顔が引き締まって見えるので愛用しています。
ラディアントスティック(税抜価格3,000円 カネボウ化粧品)
コントゥアリングスティック(税抜価格3,000円 カネボウ化粧品)
(3)マルチコントゥアペンシル/ケイト
繰り出すタイプのペンシル型コントゥアリングアイテムです。
芯が3mm程度と極細なので、鼻筋部分やまぶた、眉の周り、唇の上部分などの細かい部分にピンポイントで入れやすくなっています。
ハイライトカラーは、真っ白でなく少しベージュがかった乳白色。シェーディングカラーは、濃すぎないブラウンベージュなので、ビギナーも安心して使えます。
画像上のハイライトカラーが「01」、下のシェーディングカラーが「02」です。
(全2色 0.15g ノープリントプライス カネボウ化粧品)
(4)ノーズシャドウパウダー/キャンメイク
画像の「N ベージュホワイト×ミルキーブラウン」は、ハイライトカラーが、ベージュホワイトでゴールドのパール入り。シェーディングカラーは、マットでミルキーなブラウンのセットです。
鼻筋にハイライトカラーを入れてそのすぐ両脇にシェーディングカラーを入れたり、眉頭から目頭をつなぐ部分にシェーディングカラーを入れるのに使いやすい、鼻周り用のアイテムです。
シェーディングカラーが柔らかい色でなじみやすいので、ノーズシャドウだけではなく、耳から下の輪郭に入れても自然な小顔に見せてくれます。
黄味寄りの肌色の人に特におすすめです。
(全2種 税抜価格680円 井田ラボラトリーズ)
(5)ビューティートリックアイブロー/インテグレート
アイテムとしてはアイブロウパウダーですが、ハイライトカラーとノーズシャドウに使えるシェーディングカラーも入った4色セットです。
目と眉周りのみをコントゥアリングするのに最適で、コントゥアリングビギナーにおすすめです。
右側2色を眉毛を描くために使い、左端のホワイトを眉周りの高い骨部分に、左から2番目のブラウンベージュを眉頭から目頭に入れてノーズシャドウにすると、目周りの彫りが簡単に生まれます。
画像カラーは「BR631」です。左端のホワイトは塗ってみると真っ白でなく、肌色になじみやすいマイルドな白です。その隣のブラウンベージュは淡過ぎず強過ぎずの絶妙な影カラーなので、仕上がりが自然でとても使いやすいアイテムです。
(全2色 ノープリントプライス 資生堂)
コントゥアリング術は、どうしても「たるみ」や「顔のゆるみ」が気になってくるアラフォー女性の強い味方になってくれます。ぜひ、自分の肌色に合うものを探して、キュッと引き締まった小顔をつくってみてください。
(美容エディター&ライター 斎藤真知子
編集プロダクションと美容雑誌編集部を経てフリーランスに。かれこれ20ウン年美容雑誌業界の片隅でお仕事中。肌データは、アトピー持ちの(でも現在はほぼ出ない)基本乾燥肌。)
【関連記事】
・メイクの見直しで若返る!40代がやめるべきアイライン2つ
・すっぴん美肌を偽装!?プロが教える、ファンデの使い分け術
・美容家もヘビロテ!マルチに使える「プチプラコスメ」2選
・メイク上手になれる基本の「き」化粧の基本と正しい順番
【参考】
※コントゥアーブラッシュ – NARS
※ラディアントスティック – ルナソル
※コントゥアリングスティック – ルナソル
※マルチコントゥアペンシル – ケイト
※ノーズシャドウパウダー – キャンメイク
※ビューティートリックアイブロー – インテグレート