8月に入り、九州から次々と新米が出始めているこの時期、炊飯器炊きでももちろん美味しいのですが、蓋を開けたときの新米ならではの香りや瑞々しさを楽しんで頂ける土鍋炊きもとってもオススメ! 本日は女子力がグッと上がる新米を美味しく炊き上げるコツを伝授します。こなれた様子で新米を土鍋炊きされたら、どんな男性もグッとくるのでは!? ぜひお試しあれ!
■これだけは憶えて!新米の炊き方の極意3つ
1.浸水時間と水加減を注意すべし
新米時期のお米は、お米自体に水分をしっかりと含んでいる上に表面の皮も硬いため、水の浸透が遅くなります。そこで、浸水時間はしっかり2時間設けましょう。また、昨今のお米は、水分管理がしっかりとなされ乾燥されているので、水加減は同量でOKです。
2.炊く前に氷を入れるべし
冷たい水からゆっくりと温度上昇していく時間が長ければ長い程、お米のでんぷんが酵素によって糖に分解される時間が長くなる為、甘みと旨みの強いご飯に仕上がります。そこで、氷を入れて温度を低くして炊き上がれば、より甘みと旨みの強いお米が炊き上がります。(※水加減は氷を入れて同量(計量したお米の量と同じ水加減)の水になります)
3.沸騰したらすぐ蓋を開けるべし
強火にかけて沸騰したら一度蓋を開けて、グルリと底から回すようにかき混ぜます。こうすることで、お米全体に均一に熱が通り、旨み成分である「おねば」が行き渡り、炊き上がりの味ムラが無くなります。
■専門家が教える「新米土鍋ごはん」炊き方レシピ
1. お米を測ります。しっかりとカップで計量し、摺り切りを行いましょう。
2. お米を洗います。新米時期はヌカが落ちやすいので、ササッと2~3回程度、洗い流すだけでOK!
3. 水加減をし、浸水させる。お米と同量の水と、氷を入れ、2時間しっかりと浸水させます。
4. 火にかけて炊き上げる。強火で沸騰するまで炊き上げ、沸騰したら一度蓋を開けてグルリと中をかき混ぜます。その後、蓋を閉めて、10分~12分間(2合炊きは10分弱、4合炊きでは12分強)強めの弱火で炊き上げます。
5. フッと火を強めて水分を飛ばしたら、火を止めて蒸らす。中の水分を最後の飛ばすため、一度強火にしてすぐ火を止める。蓋は取らずに15分間、しっかりと蒸らして、お米の水分と旨みを閉じ込めること。
6. しゃもじで十字に切り込みを入れ、底から救い上げるように空気に触れさせながらしっかり混ぜたら出来上がり!
美味しい新米を土鍋ご飯で炊き上げられれば、女子力アップ間違いなし! 新米ならではのルールを守って、美味しいご飯を炊き上げてみては!?
(5ツ星お米マイスター/ごはんソムリエ 澁谷梨絵)
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【参考】
※大坪研一著(2011)『お米マイスター認定講座―知識講座(★★★)テキスト』(日本米穀小売商業組合連合会)