梅雨の時期は、なんとなく不調を感じやすいという人が多いのではないでしょうか?
高温多湿で鬱陶しく感じるだけではなく、身体のだるさを感じることもありますよね。アロマを活用したり音楽を聞いて気分を高めることも良いのですが、食事で身体の内側からも梅雨対策をしていきましょう。
管理栄養士の筆者が、梅雨時期の不調を軽くする食事法をご紹介します。
■梅雨時期に不調を感じやすくなるのはなぜ?
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。この2つがバランスよく働くことで、日中に活動したり、夜間に休息・睡眠をとることができます。
梅雨は低気圧が発生しやすく、気圧の変化で自律神経のバランスが乱れやすくなります。そのため、頭痛や身体のだるさを感じることがあります。
■梅雨時期の不調を軽くする食事法
「乳酸菌」を摂取する
自律神経を整えるためには、腸内環境を整えることがポイントです。腸は、「第二の脳」と呼ばれるように脳と深く関係しています。そのため、腸内環境を整えることで自律神経も整いやすいといわれています。
腸内環境を整えるためには、善玉菌である「乳酸菌」を摂取することがおすすめです。「納豆」「キムチ」「味噌」などの発酵食品や「ヨーグルト」「チーズ」を意識して食べるようにしましょう。
善玉菌のエサとなる「食物繊維」と「オリゴ糖」も同時に摂取すると相乗効果があるといわれています。そのため、「さつまいも」や「きのこ類」「玉ねぎ」「とうもろこし」も食べると良いですよ。
朝食をしっかり食べる
「日中は交感神経、夜は副交感神経が活発になる」というリズムが理想的です。朝食を食べると一日の始まりを身体が認識するので、自律神経のリズムを整えやすくなります。
「朝は時間がないので朝食を食べない」または「軽い朝食ですませる」という人も多いと思いますが、それでは力が出ず、やる気を失う原因にもつながります。
「バナナ×牛乳」「ご飯×納豆」「卵かけご飯」「鮭おにぎり」といったように、糖質だけではなく「たんぱく質」と組み合わせることで、腹もちも良くなりますよ。
「カリウム」を補給する
梅雨時期は湿度が高いので、身体の水分代謝が滞りやすくなります。そしてむくみを引き起こし、だるさを感じることがあります。
むくみ改善には、「カリウム」がおすすめです。利尿作用があるため、身体の余分な水分を排出する働きがあります。
カリウムは、「じゃがいも」などの芋類「バナナ」「アボカド」「きゅうり」「ズッキーニ」「とうもろこし」などの夏野菜に含まれています。きゅうりやとうもろこしは夏にかけて旬を迎えるので、安く手に入れることができます。買い物に行った際は、ぜひお手にとってみてくださいね。
じめじめとした天気が続くと気分も下がり気味になりますが、梅雨バテしないように、食事のとり方や食事内容も意識してみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※梅雨の体調不良に注意!~自律神経の乱れを抑えて快適な毎日を過ごしましょう~ – 第一薬品工業
※第10回 自律神経を整える – 富士フイルム
※梅雨の湿気が体調不良を招く!?ムシムシした日本の梅雨(初夏~夏)ならではの体調不良対策 – 日本成人病予防協会
※脳腸相関が科学的に説明できるようになってきています – 太陽化学