ストレスがたまると、「美味しいものを食べて忘れよう」「お酒を飲んで楽しく過ごそう」と考えることもありますよね。それを頻繁に実行してしまい、体重増加に悩む人は多いと思います。「ストレスは関係ないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ストレスで太るということは間違いではないのです。
管理栄養士の筆者が、ストレスで太る理由と、ストレス太り対策に役立つ栄養素をご紹介します。
■ストレスで太る理由
ストレスを感じると私たちの身体は防衛本能が働き、「コルチゾール」という抗ストレスホルモンが分泌されます。このコルチゾールが分泌されると血糖値が上がるので、「インスリン」が分泌されて血糖値を下げようとします。そうして血糖値が下がると、「小腹が空いた」という状況におちいるのです。
また、インスリンが分泌されても糖が多いと、肝臓や筋肉に全てがとり入れられず、脂肪細胞に蓄えられ太るという悪循環になることもあります。
■ストレス太り対策に役立つ栄養素
ビタミンC
ビタミンCは、「コラーゲンを作る」「免疫力を高める」「貧血を予防する」などの働きが期待できます。抗ストレスホルモンのコルチゾールは副腎皮質という場所から分泌されており、その副腎皮質で活躍する栄養素がビタミンCです。ですが、ストレスを感じるとコルチゾールが大量に分泌され、ビタミンCが不足してしまうため、ビタミンCを補う必要があります。
ビタミンCを多く含む食べもの
ビタミンCは、1日100mgを摂取することが推奨されています。ビタミンCを多く含む食べ物は、「赤パプリカ170mg」「黄パプリカ150mg」「ブロッコリー120mg」「レモン100mg」になります(食品100g中、いずれも生の場合)。
冬のビタミンC摂取におすすめの食べもの
これからの季節はみかんを食べる機会も多いと思いますが、みかんは100g(約1個)中ビタミンCが35mg含まれているので、3個食べることでビタミンCを約100mg摂取することができます。ストレスを感じたら積極的に食べると良いでしょう。
ストレスを感じたら充分な休息や睡眠をとり、ストレスをため込まないようにしましょう。ビタミンをたっぷりとって、副腎が疲れないようにしてください。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわ えりな)
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