市販のお薬や病院からもらって余ってしまったお薬など、どのように保管されていますか? お薬は正しく管理して正しく服用しないと、身体に逆効果になる可能性も。今回は看護師である筆者が、意外と知られていない「お薬の保管方法」についてご紹介します。
■「市販薬」の保存方法のポイント
「使用期限」を必ずチェック!
お薬にはどのようなお薬でも使用期限があるのをご存知でしょうか? 知らない方、または使用期限があるのを知っていてもきちんと確認したことがない方のほうが多いかもしれませんね。開封してから時間が経つと、物によっては化学反応などを起こして劣化してしまうものもありますので、使用期限は必ず確認しましょう。
この一手間が大切!開封日は箱に書いて管理しよう
市販のお薬は、開封した日付を箱を必ず書きましょう。また、袋やシートから出して他の容器に移し替えることはやめましょう。使用期限が過ぎていなくても、色が変わっていたり変な味がすると感じたりしたときは、飲まずに処分して下さい。
■「処方薬」の保存のポイント
病院で処方されたもらったお薬を「何かあったときのために」ととっておき、結局どんな症状のときに処方されたお薬か分からなくなってしまう方も多いようです。基本的に病院では、必要量しか処方しません。特別な指示がなければ処方されたお薬は飲みきり、余ってしまったものは処分しましょう。痛み止めなど、どうしてもとっておきたい頓服(日毎の服用回数を決められていない、症状が出た時に服用する)のお薬は、透明の小さなジップロックなどに1種類ずつ分けて入れ、袋にもらった日付と何のお薬かを書いておきましょう。
■暗所保存が基本!冷蔵保存するものも
お薬の保管は暗所保存が基本です。よく高齢者の方がお菓子が入っていた缶に保管しているようですが、それが正解です。直射日光が当たる場所や、暖房などで暖かくなる場所はお薬の成分が変化してしまう可能性があるので、必ず暗所保存して下さい。粉末のお薬は、湿度が高いと水分を吸って固まってしまうこともあるので注意が必要です。また座薬やシロップ、点眼薬などで「冷所保存」の指示があるものは、冷蔵庫で保存しましょう。
ご紹介したことはお薬の保管の基本ではありますが、知らないでおくと危険な場合もありますので、参考にしていただけたらと思います。小さなお子様がいる場合は、お子様が間違って飲んでしまうことのないように工夫してあげて下さいね。
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター 山本幸美)