お子さんをお持ちのお母さんなら、お子さんに積極的に勉強してほしい、もっと能力を伸ばしたいと思っているはず。でも、頭ごなしに「勉強しなさい」と言ったからといって、必ずしもお子さんが勉強をしてくれるとは限りませんよね。でも、親の姿勢や考え方のなかに、お子さんが自ら行動するのを促す秘訣があるんです。そんな秘訣を、教育評論家の親野知可等先生に伺いました。
■親自ら「学ぶ姿勢」を見せる
テレビを観ながら、お子さんに「勉強しなさい」と言っても、反発したくなるお子さんの気持ちもわかるでしょう。そんな時は、親自身がお子さんの前で学ぶ姿勢を見せることが有効です。とはいえ、資格取得でも目指していない限り、なかなか勉強する機会などないもの。それならば、家計簿をつける、読書をする、調べ物をするなど、机に向かって「勉強らしいこと」をしてみてはいかがでしょうか。
■親自身の「自分ストーリー」を話してみる
お子さんは、自分の気持ちを親に分かってほしいと思っているはず。とは言え、お子さん自らそれをするのはなかなか難しいもの。そんな空気を察したら、自分がお子さんと同じ年齢だった時のことを話してみてください。とくに失敗談や青春ストーリーはオススメです。お子さんとの親密さが増して、勉強で困っていることや悩んでいることなど、話しやすくなると考えられます。
■お子さんを「ひとりの大人」として接する
親はついつい、お子さんをいつまでも「子ども扱い」してしまうもの。すると、お子さんは「親から認められている感覚」を持つことが難しいのだそう。小学校も高学年を過ぎたのなら、お子さんをひとりの大人として接してみてください。例えば「もうあなたは大人なんだから、私はもうあれこれ言わない」など、真面目な態度で話してみるのもいいでしょう。お子さんはあなたの子どもであるとはいえ、別の人格の持ち主。性格や考え方だって違うはず。それをきちんと認めてあげることで、お子さんも「認めてくれているんだ」「わかってくれているんだ」と思い、いろんなことに責任を持ち、積極的に行動するようになるはずなのです。
お子さんを持つ親なら、きっと誰だって自分の子をもっと伸ばしてあげたいと思うはず。でも、頭ごなしに「勉強しなさい」と言い放ち、逆効果になってはいませんか? お子さんを伸ばす秘訣は、ある程度の年齢を過ぎたら、ひとりの大人として接すること。お子さんもきっと喜ぶはずですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
(ライター 長岡宏江)
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【取材協力】
※「親力」教育評論家 – 親野智可等