子どもの病気は急に発熱したり吐いたりすることが多いため、親も慌ててしまいますよね。そんな状況でもスムーズな診察や治療につなげるため、必要な情報をきちんと医師に伝え、必要物を用意して行くことが大切です。今回は、子どもの受診のポイントをお伝えします。
■経過を時系列にまとめておこう
症状が出てから受診までの症状や行ったケアや処置を時系列でまとめておきます。とくに熱の経過や嘔吐、下痢、腹痛などは状態を詳しくメモしておくとスムーズに伝えることができます。排尿や排便に異常があるときはオムツをビニール袋に入れて持参したり、画像に保存して持っていくとわかりやすいです。嘔吐物も同様です。
■症状と関係がなさそうでもココは伝えて!
過去の病気やアレルギーの有無などは必ず伝えましょう。また兄弟が病気にかかっていたり、保育園や学校などで流行している病気などがあれば伝えるようにしてください。その他、食欲の有無や、腹痛などの痛みの有無、元気や機嫌の状態、水分はとれているかなども伝えてください。また乳児は体重によって薬の量が変わるので体重も把握しておきましょう。
■病院には脱がせやすい服装で
診察の際は心臓や肺の音を聴いたり腹部を触ったりなど裸にすることが多いので、上下が分かれたものや、前開きの服を着せていきましょう。また汗や嘔吐などで服が汚れてしまう可能性も考えて、着替えも持っていきましょう。オムツ交換もしておくと診察がスムーズですのでオムツの持参も忘れずに。
■分からないことはしっかり質問を
診察時は次のことを確認しましょう。
・次回はいつ受診したらよいか
・注意しなくてはいけない症状
・状態が悪化したときはどうしたらよいか(夜間などの対応)
・薬の内容や飲ませ方、飲ませ忘れたり、飲めなかったときはどうしたらよいか
そのほかわからないことは何でも聞いて、不安なまま持ち帰らないようにしましょう。
■「受診用セット」を準備しておこう
子供は病院にかかることが多いです。いざというとき慌てないように、必要物品を準備しておきましょう。
受診セット
・健康保険証
・母子手帳
・診察券
・お薬手帳
・タオル
・ティッシュペーパー
・オムツ
・ビニール袋
・メモ帳
・ミルクや哺乳瓶(必要時)
子供は病気にかかりやすいので、病院へ行くことが多いのは避けられないことですが、親にとっても子供にとってもストレスですよね。ある程度準備をしていければストレスの軽減につながりますので、参考にしていただければと思います。
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター 山本幸美)
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【参考】
※加部一彦(2013)『赤ちゃんと子どもの病気とホームケア』(学研パブリッシング)
※齋藤加代子監修(2011)『よくわかる赤ちゃんと子どもの病気&事故』(主婦の友社)