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白髪、何で染める?カラー剤のメリット&デメリットと選び方

ヘアメイク
Mayu

白髪染めにもさまざまな種類があることを、皆さんはご存知でしょうか? 美容室ではもちろんのこと、市販のカラー剤でもたくさんの種類があります。大きく分けると、「アルカリ性カラー」「酸性カラー」「植物性カラー」の3つになります。

白髪染めは定期的に使いつづける方が多いので、特徴を知り、髪の状態も考えて選択したいですよね。

白髪染め

美容師の筆者が、白髪染めの各タイプのメリットやデメリットをご紹介し、どんな方にどのカラーが適しているのかアドバイスします

■アルカリ性カラー

アルカリ性カラー

アルカリ性カラーとは、多くのお洒落染めや白髪染めのことです。美容室でも使用されており、市販で売られているものの大半がアルカリ性カラーになります。

アルカリの入っている「1剤」と、過酸化水素水の入っている「2剤」を混ぜて化学反応を起こし、髪の内部に浸透させることで、髪色をリフトアップさせて色を入れていきます。髪の内部に入り込むため、アルカリ性カラーはダメージも発生します。

しかし、髪を明るくできるのはアルカリ性カラーのみのため、出回っているカラー剤の大半はアルカリ性のカラーとなっています。

アルカリ性カラーの特徴

メリット

黒髪を明るくしながら、白髪を染めることができます。色味の種類が豊富です。

デメリット

本来は弱酸性の髪がアルカリに傾くため、髪にダメージが発生します。地肌の弱い方は、アレルギー反応を起こす場合があります。

アルカリ性カラーが向いている方

全体的に黒髪部分も明るくしながら白髪を濃く染めたい方におすすめです。例えば全体的に黒髪と白髪が半分ずつ混じったような髪の場合、黒髪の部分を明るくする染め方をしたほうが、白髪を染めたところとの差が小さくなります。

また、アルカリ性カラーは色味も豊富なため、酸性カラーや植物性カラーよりも色味の幅が広がります。

■酸性カラー

酸性カラー

酸性カラーとは、主に「ヘアマニキュア」のことです。ヘアマニキュアは、アルカリ性カラーと違って髪の内部まで色が入らず、髪の表面をコーティングするような染まり方になります。

よって、黒髪は明るくならず、たとえるなら透明の色セロファンを髪に貼ったような仕上がりになります。白髪は白いので色味が変わりますが、黒髪の部分は光にあたった時に色味が透けて見える程度です。

酸性カラーの特徴

メリット

髪の表面に染料をコーティングするため、髪へのダメージが少ないです。地肌には薬剤をつけられないため、地肌が荒れる心配が少ないです。

デメリット

白髪には色がつきますが、黒髪はリフトアップ(明るくすること)がほぼできないため、色味がわかりづらくなります。アルカリ性カラーに比べると、色味の種類が少なくなります。

色落ちがしやすいという点もあります。セルフでされる場合は、薬剤が頭皮につくと専用のリムーバー以外だと落ちにくいため、難易度が高いです。

酸性カラーが向いている方

黒髪はそのままで、白髪だけに色味が入れば良いという方や、髪をいためにくい方法で白髪を染めたい方におすすめです。

地肌の弱い方も、酸性カラーが良いでしょう。

■植物性カラー

植物性カラー

植物性カラーの代表的なものに「ヘナカラー」が挙げられます。化学染料が入っていないため、髪にダメージがほとんどありません。

植物性カラーの特徴

メリット

髪の表面に色がつき、化学染料が入っていないので、髪へのダメージが少ないです。

ヘナカラーにはトリートメント効果が期待できるので、髪のハリやコシアップを狙うことができます。紫外線ダメージからも髪を守り、ヘナの薬草の効果で頭皮環境を整えることができます。

デメリット

黒髪をリフトアップする力が弱いので、明るくすることがむずかしいです。植物性のアレルギーをおもちの方は、かぶれる場合があります。

独特の薬草の匂いが残る場合があります。カラーチェンジもむずかしいです(ヘナカラーを何回も繰り返している毛先は、アルカリ性カラーで明るくすることができません)。

植物性カラーが向いている方

酸性カラーと同じで、黒髪を明るくすることはむずかしいですが、自然派志向の方には人気のカラーです。

以上、3つの種類のカラー剤の特徴と向いている方についてご紹介しました。セルフカラーのために薬剤を購入する際は、ご自分がどのような方法で染めたいかによって選ぶこともおすすめです。定期的にする施術だからこそ、髪の状態と上手く付き合いながら、ヘアカラーを楽しんでください。

(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)

 

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