季節の変わり目、初夏の良いお天気とは裏腹に、日中との寒暖差や雨に身体が疲れやすく感じる季節でもあります。暑さに身体が慣れていないため、食欲が落ちてしまう方もいらっしゃるかも知れませんね。
そんなときにおすすめなのが、野菜なのに、タンパク質もしっかり摂れる“大豆もやし”! 疲労回復に欠かせない成分もしっかり摂れる、40~50代にぜひ食べていただきたい野菜です。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して17年の美養フードクリエイターである筆者が、大豆もやしの活用法と作り置きレシピをご紹介します。
■40~50代に大豆もやしがおすすめの理由3つ
(1)代謝ビタミンが豊富
もやしは、緑豆などの豆類を発芽させたものです。発芽させることで、豆のときには存在しないビタミンCが生まれるほか、代謝に欠かせないビタミンB群が増加します。
とくに大豆を発芽させた大豆もやしには、一般的なもやしの2倍以上のビタミンB1が含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える際に欠かせないビタミンですから、ダイエットを心掛けている方、疲れやすいと感じている方は、しっかり摂りたいビタミンです。
(2)疲労回復のアミノ酸(タンパク質)もしっかり
大豆は、植物性タンパク質が豊富です。
タンパク質は、アミノ酸から構成されています。大豆は、アミノ酸スコア(アミノ酸のバランスを示す値)が100の優秀なタンパク源です。
とくに、アミノ酸のなかでも、利尿作用を高めて有害物質を体外に排出する働き、疲労の一因となる乳酸をエネルギーに変えるサポートをするのが、アスパラギン酸です。
もやしは、もともとアスパラギン酸の豊富な野菜ですが、大豆もやしには一般的なもやしの約2倍のアスパラギン酸が含まれていますから、疲労回復に◎。
(3)更年期世代の味方、大豆イソフラボンも!
大豆もやしには、大豆イソフラボンが含まれています。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをしてくれます。女性ホルモンが減少すると、心身にさまざまな不調が現われるだけでなく骨粗しょう症の原因にもなるため、女性ホルモンが減少する40~50代にとって嬉しい栄養素です。
また、抗酸化力のある大豆サポニンも含まれているため、若々しさをサポートしてくれることが期待できます。
■大豆もやしの調理法
炒める
水溶性のビタミンであるビタミンB1を逃さないためには、炒めるのがベストな調理法です。
さっとゆでる
茹でるときには、さっと茹でましょう。また、茹でたあとに水にさらすとビタミンが溶けだしてしまいますから、自然に冷ましましょう。
■簡単!「大豆もやし」作り置きレシピ
大豆もやしのキムチ和え
さっと茹で、しっかり水気を切った大豆もやしとキムチを和えておきます。分量はお好みで、和えてすぐにも食べられますが、冷蔵庫で保存しておけば味が馴染みます。
炒め大豆もやし
オリーブオイルやこめ油など、良質のオイルで炒めます。軽く塩で味をつけておきます。保存容器に入れて冷蔵庫で保存し、食べるときにお好みの味をつけて食べましょう。サラダに入れたり、ゴマダレやポン酢をかけて大豆もやしだけで食べても美味しいですよ。
大豆もやしには、美容と健康に役立つ栄養素が詰まっています。同じもやしを食べるなら、大豆もやしを選んでみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※大豆もやしの栄養と機能性 – 工業組合もやし生産者協会
※もやしの栄養 – 工業組合もやし生産者協会
※成分情報 アスパラギン酸 – わかさ生活
※成分情報 ビタミンB1 – わかさ生活