健康な身体と美しい肌を維持するためにも、栄養満点の旬食材を使ったレシピがおすすめです。在宅ワークなどで自炊の機会が増えている今こそ、お家ご飯で免疫力アップを狙い、インナービューティー力もアップさせたいものです。
インナービューティー料理研究家の筆者が、あまりがちな食材で気軽に作れるおつまみレシピをご紹介します。
■今こそとり入れたい栄養とは?
これまでとは違った生活スタイル・勤務スタイルが生まれ始めた今だからこそ、意識して摂りたい栄養素があります。
疲労回復
心身ともにストレスを感じやすい今、疲労物質である乳酸の代謝をサポートしてくれる「ビタミンB群」や、旬を迎えるアスパラガスに豊富な「アスパラギン酸」などは積極的にとり入れたい栄養素の一つです。
ビタミンB群は豚肉や納豆などの豆製品に豊富に含まれています。新しい細胞を作り、エネルギー源ともなる「たんぱく質」の補給も大切です。
紫外線ケア
外出自粛や在宅ワークの機会が増えたことにより、お家のベランダやテラスで過ごす機会が増えたという人もいると思います。
4月以降は急に夏のように気温が高く、強い紫外線が注ぐ日も増えます。紫外線の光老化によるシミやソバカスを防ぐためにも、抗酸化力の高い栄養を豊富に含む食材をとり入れることが大切です。入手しやすいトマトや赤パプリカなどがおすすめです。
胃腸の調子を整える
これまでと違った生活スタイルになり、無意識のうちに小さなストレスがたまりやすい環境だと思います。身体のリズムや自律神経の乱れにより食欲が低下したり、胃腸の調子が悪くなったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
まだまだ美味しい春キャベツに豊富な「キャベジン」には、胃腸の働きをサポートする働きがあります。食欲が低下している方は、食欲を刺激するスパイスや香り高いハーブを料理に適量とり入れることもおすすめです。
■手軽にできる「キャベツとちくわのソテー」のレシピ
材料(1人分)
・キャベツ 1/8個
・ちくわ 4本(約100g)
・ミニトマト 適宜
・魚醤(ナンプラーなど) 小さじ1/2
・日本酒 大さじ1
・塩 少々
・ごま油 小さじ1
・パセリ(あれば) 適宜
作り方
(1)キャベツは芯を除いてざく切りにします。ちくわは斜め切りにします。
(2)フライパンにごま油をひき、キャベツを中火で炒めます。しんなりしてきたら、ちくわと日本酒を加えてフタをし、数分加熱します。
(3)弱火にしてフライパンのふちに魚醤を回し入れ、塩をふって全体をよく和えます。器に盛り、カットしたトマトを飾ってパセリを散らせば完成です。
シンプルな味付けで、素材の味を引き立てるレシピです。ちくわのかわりに厚切りハムや切り落とし肉、鯖缶などを使ってもOKです。
栄養素もバランスよくとれるお手軽レシピは、週末のアペロタイムにもぴったりです。味のポイントは食欲をそそる魚醤の香りです。冷蔵庫にあまりがちな食材を組み合わせて簡単に作れるおつまみレシピは、ビールやハイボールにはもちろん、日本酒や白ワインにもよく合います。ぜひ、お試しください。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩亜矢子
「楽しく正しく食べてカラダの中からキレイに健康に」をモットーに、インナービューティーを軸としたコラム執筆やレシピ開発等を通じ女性のライフステージごとに関わる「食×美」の大切さを幅広く発信中。二児の母。)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ