少しずつ変化を重ねながら付き合っていく「自分の顔」。みなさんの理想の顔はどのようなものでしょうか。
メイクアップアーティストの筆者が、理想の美を手に入れる「40~50代のメイクの基本」をご紹介します。
■自分のメイクを棚卸しする
自分が好きでしているメイクと、老け見え対策のためにした方が良いメイクを整理しましょう。
40歳を過ぎるとメイク歴20年越えという方も多く、良くも悪くも知識や経験が豊富になります。どんな仕上がりを目指すのか、どんなメイクが好きなのかも人それぞれです。
歳を重ねるごとに理想の自分に近づくために、自分のメイクを棚卸ししてみましょう。これまでの傾向を振り返りながら、以下の3つのカテゴリーに分けてみてください。
好きでしている、していたメイク
例
・まつげはしっかり上向きが好き
・チークは濃いめが好き
老け見え対策メイク(昔はやっていなかったけれど、肌悩みが増えてからしていること)
例
・コントロールカラーでくすみ対策をしている
・アイラインで目力をアップしている
なんとなく良かれと思ってしているメイク
例
・効果をイマイチ実感していないけどチークを入れている
・面倒だけどアイシャドウを3色使っている
細かく振り返ることができれば尚良いのですが、カテゴリー分けがわからない場合は自分が絶対これは外せないと思うメイクと、そうじゃないメイクで分けることができればOKです。
■なんとなくしているメイクを見直す
すすめられて使っているアイカラーや口コミを見て気になって買ってみたコスメなど、化粧品購入の動機によっては必ずしも自分の目的に沿っているとは限りません。同様にメイクのテクニックにおいても、昔プロに習った、人に褒められたなどの理由で長年継続しているケースもあるのではないでしょうか。
それらがNGということではなく、目的以外の理由で続けていることのなかにこそ、毎日のメイクをグッと底上げできる可能性が秘められているということです。
美を引き上げる可能性が高い「なんとなくメイク」のポイント3つ
筆者が実際にメイクレッスンなどで多くの女性とやりとりするなかで感じている、なんとなくやりがちなポイント(美を引き上げる可能性の高いポイント)とアドバイスをご紹介します。
いつも同じ色のアイシャドウ
「アイシャドウはいつも同じもの」という方は意外と多いです。本当にその色だけが自分の理想に近づける最善なことなのかを考えてみてください。
たとえ同じブラウン系であっても、微妙な違いが印象を左右します。おもいきって違う色に挑戦した時にしっくりこないという場合は、上から使い慣れた色を重ねて馴染ませることでいつもとは違ったニュアンスを表現することができます。
いつも同じ系統のリップカラー
これは、最も手軽に印象を変えることができるポイントです。
遊び感覚でもかまいませんので、ピンク、オレンジ、レッド、ブラウン、ベージュなどのうち3色試して、自分の印象の変化を感じてみましょう。
アイライン
ただキレイなラインを描くだけではなく、どんな印象にしたいかによって入れ方を変えると良いでしょう。
例えば、いつものラインよりも短くしたり、ラインの終わりを上げてみる、または下げてみると顔全体の印象にどう影響するのかをチェックしてみてください。
化粧品は、なくなったら買い替えるという方もいらっしゃいますが、同時に複数のカラーを持つようにしましょう。メイクを変えることは、自分の可能性を感じることにつながります。みなさんの持つ美の可能性がますます広がりますように。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士認定講師 西村 リサ)
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