ボディの乾燥なんてあまり気にしたことがなかったという人でも、40代以降は急に乾きが気になってくると思います。
美容エディター&ライターの筆者がボディの保湿のために使っている「おすすめのプチプラ保湿アイテム」をご紹介します。
■身体の部位によって皮脂分泌量は違う
つやプラ世代になるとそれまで気にならなかったボディの乾きに気づき、冬場には特に乾燥が気になるという人も多いと思います。
ボディの肌も構造は基本的に顔の肌と同じですが、顔より皮脂分泌量が多い部分はほぼなく、部分によっては皮脂の分泌量にかなり差があります。
皮脂分泌量多めな部位
・お腹側、背中側共に身体の中心線に沿った部位
・胸
・脇など
皮脂分泌量少なめな部位
・肘から下の腕
・膝から下の脚
・中心線の周囲以外のお腹や腰周り
・肘
・膝
・かかと
・手の甲など
皮脂腺ナシ(汗腺はあり)の部位
・手の平
・足の裏
■大人のボディの乾燥は手強い
「40代以降は、顔の皮脂分泌量が少なくなってくる」と聞いたことがあると思います。当然、顔だけが減るわけではなく、ボディの皮脂分泌量も同様に少なくなってきます。
皮脂分泌量の多い部位はそこまで乾燥を感じないかもしれませんが、もともと皮脂分泌量が少ない腕やスネなどの部位を放置しているとどんどん乾燥していきます。乾燥しやすい部分は、特に保湿が必要です。
また、今まであまり気にせず行っていたボディケアが、乾燥を助長している場合もあります。
ボディを乾燥させないためのヒント
「なんだか身体がカサカサしている」と感じたら、次のようなことをしていないかチェックしてみてください。
毎日、石けんやボディソープで身体を洗っている
つやプラ世代の肌は、空気の乾燥している冬場は特に、石けんやボディソープで毎日全身をしっかり洗う必要はありません。真夏や昼間のスポーツで汗だくになったという日は石けんなどでしっかり洗ってもOKですが、特に汗をかかなかった日は腕や脚はお湯で流すだけでも十分です。
お湯洗いがイマイチ気になるという人は、皮脂分泌量の多い身体の中心部分や脇、デリケートゾーン、足の裏などの部位だけを石けんで洗いましょう。
ナイロンタオルで泡をたっぷり立て、ゴシゴシ洗っている
「ナイロン製のタオルやスポンジでモコモコの泡を立てて、ゴシゴシと身体を洗うのが好き」という人もいるかもしれません。ですが、ナイロンで肌を強くこする行為は肌にとって刺激がかなり強いのです。毎日それを続けることで肌のバリア機能が壊れると、さらに乾燥を招く場合があります。
また、こすりすぎは色素沈着を起こす可能性もゼロではないのです。綿のタオルの方が肌にはよりやさしいのですが、たとえ綿のタオルでもゴシゴシと強くこすったら同じことです。
特別に汗をかいたり汚れた日以外は、手に泡をとり、手で身体をなでるようにするだけで十分です。
熱い湯船に入るのが好き
「とにかく熱いお湯に浸かるのが好き」という人は、あまり長時間熱いお湯に浸かったり、毎日その温度にして入ることはさけた方が良いでしょう。熱いお湯は皮脂膜を溶かしてしまい、肌の乾燥を招くからです。
また、調理に使う油でも、およそ40度以上で溶け出すといわれます。ですから、40度以上の湯船に長く浸かっていると、肌の皮脂もどんどん溶け出していってしまう可能性が高いのです。その結果、乾燥しやすくなります。
どうしても熱いお湯に入りたいのなら、「短時間にする」「お風呂上りにきちんと保湿する」などの対策をとりましょう。
■ボディの乾燥対策に!「おすすめのプチプラ保湿アイテム」
筆者も愛用している、肌がしっかりうるおう「2,000円以下の保湿アイテム」をご紹介します。
とにかくベタつかない
薬用オールインワンジェル(医薬部外品)/ヘパトリート
保水有効成分「ヘパリン類似物質」を配合したオールインワンジェルです。顔と身体の両方に使うことができ、ポンプ式で大容量なので家族でのシェアコスメとしても人気です。
ヘパリン類似物質だけではなく、「ヒアルロン酸」「コラーゲン」や「ヨクイニンエキス」「ゲットウ葉エキス」「アロエエキス」の3種の植物成分も配合されており、しっとり美肌に導きます。
透明のジェルがあっという間に肌になじみ、とにかくベタつかない使い心地が最大の特徴。とはいえ、塗ったか塗っていないかわからないような感触ではありません。翌朝も手触りがしっとりとしていて、きちんと保湿されていると感じます。
使用感
筆者は太ももの裏側に少しプツプツとしたものができていて、それまでは角質ケアのアイテムを塗ってなくそうとしていました。ですが、この製品を毎晩お風呂上りに塗ってみたところ、全体に肌の調子がよくなりプツプツも軽減されてきました。
やはり、まずは保湿が重要だと実感しています。
(280ml 税込価格1,980円 問い合わせ先:日本ゼトック)
肌全体をやわらかく整える
ダイアン ボタニカル ボディミルク ディープモイスト/ネイチャーラボ
天然由来成分やオーガニック原料にこだわっているシリーズのボディミルクです。シアバター、オーガニックオイル、オーガニックシュガーから作られた保湿成分の「ホイップシアバター」と「ボタニカルセラミド」「10種の植物成分」などが配合され、ボディの肌をしっかり保湿します。
ミルクなのにフワッとしたテクスチャーで溶けこむように肌にすぐなじみ、いつまでもベタついたりしません。ほんのり甘い香りにもなごみます。
使用感
筆者は二の腕が基本的に常に乾燥して表面がサラサラとしているのですが、寝る前にこちらの製品を塗ると翌朝にはしっとり吸いつくような手触りになります。
肌全体がやわらかくなる印象が強いので、肌が硬くなりがちな40代以降の人にとてもおすすめです。
(500ml 通常購入税込価格1,017円(編集部調べ) 問い合わせ先:ネイチャーラボ)
肌荒れ、むくみ、乾燥をケア
mgb skin マグワートピュアスージングジェル/MEGOOD BEAUTY
「マグワート(ヨモギ)」のエキスが配合されているので、敏感な状態の肌を落ち着かせる働きをもつボディジェルです。
さらに、シカケア成分、30種のエキスをブレンドした独自の「カーミングハーブコンプレックス」の働きで肌をみずみずしくうるおわせ、赤みや肌荒れをケアします。
使用感
マッサージしやすい適度なコシのあるジェルで、塗った瞬間はひんやり感があります。寝る前に塗ると特に脚のむくみがスッキリする感じがします。
冬場でもむくみやすい人や、脚が疲れた日などにもおすすめです。
(230ml 税込価格2,200円 問い合わせ先:MEGOOD BEAUTY)
敏感肌で粉も吹く人に
フィルナチュラント エクスバリア リペア ボディ クリーム/ドクターフィル コスメティクス
肌がもともと弱い人や、一時的にバリア機能が弱っている肌を守るシリーズのボディクリームです。ヒアルロン酸の5倍といわれる保水力をもつ「サクラン™」が、皮膚の表面に疑似バリアを作ることで乾燥や外敵刺激から守るという構造で、肌のうるおいを維持する力が弱い肌を守ってくれます。
また、「パンテノール」「グリチルリチン酸誘導体」「スクワラン」「グリセリン」などの肌荒れ防止成分、高保湿成分も最適なバランスで配合されているので、使い続けることで乾きにくい肌に導いてくれます。
使用感
クリームですがゆるめで肌にすぐなじみ、膝やスネなどの乾きやすい部分もしっとりすべすべの感触に。
肌が敏感な筆者の家族でも、トラブルや刺激なく使えています。
(200g 税込価格1,980円 問い合わせ先:ドクターフィル コスメティクス)
乾燥でかゆくなる人に
ユースキンI(アイ) クリーム(第3類医薬品・非ステロイド)/ユースキン製薬
ロングセラーのボディケアシリーズのなかでも、特にかゆみを抑える働きをもつラインのクリームです。乾燥やストレスによって引き起こされるボディのかゆみを抑え適切に保湿し、かゆい部分が広がったり何度もかゆくなったりするという悪循環をストップするために働いてくれます。
かゆみを止める成分や炎症を抑える成分、皮膚の機能を改善する成分が配合されていますが、ステロイドは配合されていないので安心して使えます。
使用感
ふわっと軽いクリームは伸びもなじみも早いので塗り広げやすく、ベタつかないので服を着る前などにも使いやすいです。
冬場はすぐに脚が乾燥してかゆくなる人に特におすすめです。
(38g 税込価格880円/110g 税込価格1,540円 問い合わせ先:ユースキン製薬)
ボディの乾燥を「見えないからいいわ」と放っておくと、粉が吹いたような状態になったり、刺激が入りやすくなったりするのでかゆみにつながる場合もあります。続けやすく効果的なプチプラアイテムを活用して、ぜひ毎日ケアしてください。
(美容エディター&ライター 斎藤 真知子)
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【参考】
※薬用オールインワンジェル(医薬部外品) – ヘパトリート
※ダイアン ボタニカル ボディミルク ディープモイスト – ネイチャーラボ
※mgb skin マグワートピュアスージングジェル – MEGOOD BEAUTY
※フィルナチュラント エクスバリア リペア ボディ クリーム – ドクターフィル コスメティクス
※ユースキンI(アイ) クリーム(第3類医薬品・非ステロイド) – ユースキン製薬