健康的に痩せるためには、日常的に食べるものをヘルシーな食材にする必要があります。そのためには……。
管理栄養士の筆者が、日常的にヘルシーなものを食べるために、冷蔵庫に常備しておくべきおすすめの食材をご紹介します。
■ダイエットの前に!冷蔵庫から整えよう
ダイエットに取り組む前に、まずは冷蔵庫の中を整理しておきましょう。
デザートや高カロリーなものを常備しておくと、つい小腹がすいたときに手にとってしまいがちです。
ダイエットは毎日の継続が大切ですので、以下にご紹介するような、痩せ効果が高いものを常備するのがおすすめですよ。
■痩せたい人におすすめ!冷蔵庫に常備すると良い食材4つ
(1)ミニトマト
ミニトマトは、洗ってすぐに食べられるため、常備しておくと何かと便利な食材です。
トマトには、美白効果で知られるリコピンが豊富に含まれていますが、リコピンには脂肪細胞の成長を抑える働きもあるといわれています。
さらに、13-oxo-ODAという成分は、エネルギー代謝を促して脂肪を燃やす働きがあるのだそう。
手軽に食べられるだけでなく、ダイエット効果が高いミニトマト。冷蔵庫に常備しないわけにはいかないですよね。
また、ミニトマトは、普通のトマトよりもビタミンCやβカロテン、カリウムの量が多く、美容効果が高いため、日頃から食事に取り入れることをおすすめします。
リコピンは脂溶性ですので、オリーブオイルや牛乳など、脂質を含むものと一緒に食べると効率良く吸収することができますよ。
(2)ギリシャヨーグルト
ギリシャヨーグルトは水切りされているため、一般的なヨーグルトに比べてタンパク質が豊富に含まれています。
そのため、食べ応えがあり、満腹感を得やすいため、ダイエットにおすすめです。
フルーツ風味のものなども売られていますが、なるべく低脂質・高タンパクのものを選んでくださいね。
甘みが足りない場合は、オリゴ糖やはちみつを加えて食べましょう。
そのまま食べても良いですが、濃厚さをいかしてサラダに加えたりパスタソースに使ったりすると、ヘルシーな料理に仕上げることができるため、ぜひ試してみてください。
(3)りんご
りんごの皮には「りんごポリフェノール」という成分が含まれており、脂肪の吸収を防ぐ働きや、脂肪燃焼をサポートする働きがあります。
そのため、ダイエット効果を最大限に得るためには、りんごは皮ごと食べるようにしましょう。
また、りんごには水溶性食物繊維である「ペクチン」も豊富に含まれているため、食後の血糖値上昇を緩やかにする働きがあり、満腹感を持続させる効果が期待できるため、食べ過ぎ防止にも役立ちます。
血行を良くして、代謝を上げる効果がある「シナモン」と組み合わせて食べると、さらにダイエット効果が高くなります。
カットしたりんごを600W・3分ほどレンジで加熱し、シナモンパウダーを振りかけるだけでOKです。
ココナッツオイルやはちみつをプラスしても良いかと思います。
また、生のりんごにシナモンパウダーを振りかけるだけでも美味しく、手軽に食べられため、ぜひ試してみてください。
(4)レモン
レモンの摂取量が多い人ほど、脂肪細胞から分泌されるホルモンの一種、「アディポネクチン」の分泌量が多いことが分かっています。
アディポネクチンは、糖質やコレステロールの代謝を促す働きや、血流を良くする働きがあることから、ダイエットやアンチエイジングに役立ちます。
レモンはくし切りや輪切りにカットして冷凍しておくと、必要なときにすぐに使えるため、便利ですよ。
魚料理や肉料理など、メイン料理の仕上げにレモンを絞ったり、ドレッシングに使う・紅茶に入れるなどして、意識して食生活にレモンを取り入れましょう。
また、レモンの皮にはポリフェノールが豊富に含まれるため、すりおろしてサラダに入れたり、スムージーに加えるなどして、皮も無駄なく食べることをおすすめします。
ご紹介した食材は、いずれも痩せ効果があるだけでなく、美容効果も高いものばかりです。ぜひ冷蔵庫に常備して、健康的でキレイな体づくりに役立ててくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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・パンを食べても太らない?一緒に摂るべき食材4つ
【参考】
※トマト – わかさの秘密
※りんごポリフェノール – わかさの秘密
※レモン – わかさの秘密
※アディポネクチン – わかさの秘密
※レモンの健康効果に関する研究の動向 – 県立広島大学