紫外線が強くなるシーズンは、「シミができてしまう…」とヒヤヒヤし始める人が多くなりますよね。紫外線予防が効果的ですが、病院で治療を行う場合はレーザーや外用薬のほかに、内服薬を用いることが多いです。病院に通うほどではないけれど、シミ対策に内服薬を試してみたいと思っている人もいると思います。今回はそんな人に向けて、薬剤師である筆者がシミ対策に効果的な成分が配合された市販薬をご紹介します。
■シミ対策に使われる成分とは?
病院で処方される薬には何種類かあり、紫外線によるシミ対策には下記のような成分が用いられます。市販薬で対応する場合は、処方薬と同じ成分を選ぶとよいでしょう。
・アスコルビン酸
・パントテン酸カルシウム
・Lシステイン
・トコフェロール
■シミ対策に有効な成分配合の市販薬3選
では、これらのシミ対策に使われる成分が配合された市販薬をご紹介します。どれもシミ・そばかすの症状緩和にオススメです。
シナールLホワイト錠・シナールLホワイト2/シオノギヘルスケア
上でご紹介した成分のうち3種類が配合されています。過剰にできてしまったメラニンを無色化するビタミンCのアスコルビン酸、肌の代謝を正常化するL-システイン、ビタミンCの働きを助ける役割や肌と髪の健康を保つパントテン酸カルシウムが配合されています。服用回数は、シナールLホワイト錠が1日3回、シナールLホワイト2が1日2回です。
(シナールLホワイト錠 90錠 税込価格2,300円/シナールLホワイト2 60錠 税抜価格1,505円)
<配合成分>※成人1日量あたり
・アスコルビン酸 1,000mg
・L-システイン 240mg
・パントテン酸カルシウム 24mg
ハイチオールCホワイティア/エスエス製薬
上でご紹介した成分のうち、3種類(アスコルビン酸、L-システイン、パントテン酸カルシウム)が配合されています。1日2回の服用です。シナールLホワイト錠と配合成分は同じですが、成分の配合量や添加物は異なります。
(40錠 税抜価格1,650円)
<配合成分>※成人1日量あたり
・アスコルビン酸 500mg
・L-システイン 240mg
・パントテン酸カルシウム 30mg
トランシーノ ホワイトC/第一三共ヘルスケア
上でご紹介した成分のうち3種類(アスコルビン酸、L-システイン、トコフェロール)が配合されています。ビタミンEである「トコフェロール」は活性酸素の発生を抑える働きや、血流改善などの働きによってシミへの効果が期待できます。またビタミンCはビタミンEを再生させる働きがあるので、合わせて摂ることで相乗効果も望めます。服用回数は1日2回です。
(90錠 税抜価格1,600円)
<配合成分>※成人1日量あたり
・アスコルビン酸 1,000mg
・L-システイン 240mg
・コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) 50mg
・リボフラビン(ビタミンB2) 6mg
・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 12mg
今回はシミ・そばかすに効果的な市販薬をご紹介しました。紫外線によってできるシミやそばかすには「アスコルビン酸」と「L-システイン」が配合されているものがオススメです。また、今回ご紹介した3商品はどれも第3類医薬品です。サプリメントではありませんので、服用方法や量は守りましょう。
(薬剤師/抗糖化美容研究家 花田真理)
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【参考】
※シナールLホワイト2 – シオノギヘルスケア
※ビタミンC主薬製剤(L-システイン配合)「シナールLホワイト2」新発売のお知らせ – シオノギヘルスケア
※シナールLホワイト錠 – シオノギヘルスケア
※「シナールLホワイト錠」新発売のお知らせ – シオノギヘルスケア
※ハイチオールCホワイティア – エスエス製薬
※トランシーノ ホワイトC – 第一三共ヘルスケア