依然として高い人気を誇る「ワントーンコーデ」。全てのアイテムを同系色でまとめるので、必然的に着こなしに統一感が生まれるだけでなく、簡単におしゃれな印象に仕上がります。
その一方、取り入れる色のバランスがむずかしく、一歩間違えると野暮ったく見えたり、地味で暗い印象を与えることもあります。
スタイリストの筆者が、40・50代女性におすすめのワントーンコーデテクニックをご紹介します。
■ベージュコーデは白とキャメルでメリハリを作る
(ウールカシミヤブレンド スタンドネック ニット/23区 税込価格19,910円)
まず抑えたいのは、柔らかな印象を与えるベージュを使ったワントーンコーデ。ですが、やさしく淡い色のベージュは肌の色と同化しやすいため、全てのアイテムをベージュでまとめてしまうと野暮ったく見えてしまうので気をつけてください。
ベージュと一緒にオフホワイト(もしくはアイボリー)のアイテムを取り入れることと、引き締め色としてベージュと同系色のキャメルブラウンを小物で取り入れることがポイントとなります。
ベージュを基調に、ベージュよりも明るい色のオフホワイトとベージュよりも濃い色のキャメルを加えることでコーデ全体に濃淡が生まれ、メリハリの効いた着こなしに仕上がります。
■トップスに淡いグリーン、ボトムスにカーキを
(ウールバルキーカラーミックス ニット/23区 税込価格23,100円)
数年前から続く、トレンドカラーのグリーン。当初は着こなしにくかったグリーンも、今では定番化され大人世代でも気軽に取り入れることができるようになりましたね。
とはいえ、発色の強いグリーンは、まだまだコーディネートへの工夫が必要。とくにワントーンコーデの場合は、色の濃淡バランスがかなり重要です。
グリーンのワントーンコーデを成功させる秘訣は、ボトムスに深く濃い色のグリーン(カーキ)を取り入れ、トップスは反対に淡くやさしい色のグリーン(ペールグリーン)を取り入れることです。ボトムスが暗い色だとコーデの下半身が引き締まり、着こなしのバランスが整います。
靴とバッグはブラック、ホワイト、ブラウン系のいずれかの色でまとめてみてください。
■グレーは、チェック柄を取り入れて単調な雰囲気を一新
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大人シックなムードを引き出す、グレー。組み合わせるグレー同士の色みや素材の厚さなどのバランスが悪いと、地味で暗い雰囲気になってしまいます。
その湿ったムードを手軽に一新させるなら、チェック柄のアイテムを取り入れると良いですね。とくにグレンチェックはシンプルかつ上品な印象をもたらすので、パンツやアウターなどで取り入れるとおしゃれなグレーコーデが完成します。
■重たい黒は構築的なデザインアイテムで軽やかさを出す
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冬のブラックコーデは、ニットなど素材の厚みも相まって、全体的に重苦しい印象を与えがち。
なので、できるだけトップスとボトムスで素材の違いを表現すると良いでしょう。例えば、トップスが厚手のニットなら、ボトムスは軽やかなプリーツスカートなど。
さらにおすすめしたいのは、構築的なデザインが特徴のアイテムをコーデのどこかに取り入れること。立体的なシルエットのスカート、もしくはフリルが何層にも重なった黒のブラウスなどです。このように服地に独特な立体感があると、コーデ全体を通して見たときにほど良い軽快さが生まれます。
ワントーンコーデは、「組み合わせる色の明るさ」「濃淡にメリハリを出す」「素材の違う服同士を組み合わせる」ことがポイントです。たったこれだけで、おどろくほどにセンスアップします。ぜひ、皆さんも試してみてくださいね。
(ファッションスタイリスト・ライター 角 佑宇子)
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