「40歳を過ぎたら以前とは身体が違う」「以前と同じような食事をしていても体脂肪率が上昇したり、太りやすい」などの言葉をよく耳にしますよね。
更年期中のフィットネス美トレーナーの筆者が、40代以降に太りやすくなる理由やその対策方法をご紹介します。
■40代以降に太りやすくなる理由
40代以降、いわゆる「更年期」になぜ、体脂肪率が上昇しやすく、太りやすくなるのでしょうか? それは、「女性ホルモンの低下」が原因のひとつとして考えられます。
女性ホルモンの「エストロゲン」には悪玉コレステロールの生成を抑制する働きがあり、更年期にはそのエストロゲンの分泌が急減に減少していきます。その結果、悪玉コレステロール値が上昇しやすい状態になるため、太りやすくなるのです。
そして、エストロゲンは筋肉の再生にも関わっています。更年期に入りエストロゲンの減少とともに筋肉量が減少すると、基礎代謝が低下して太りやすくなります。
■40代以降の食べないダイエットはNG
体型や体脂肪が気になるとダイエットを試みるわけですが、40代からは食べないダイエットはNGです。
過度な食事制限中は身体が飢餓状態になっており、その状態で有酸素運動(ジョギング等)をすると、身体は脂肪を減らしたくないので代わりに筋肉が失われる結果になってしまいます。筋肉が減ると代謝が落ちてしまうので、より脂肪が燃えにくくなるという悪循環を招いてしまいます。
なので、ダイエットをする場合は、五大栄養をバランスよく摂取しながら食べる量を調整しましょう。特に、筋肉の材料となる「たんぱく質」はきちんと摂りましょう。
■40代以降のダイエットには「有酸素運動」と「筋トレ」を
40代以降の人が体脂肪を下げるためには、「有酸素運動」と「筋トレ」の両方をおすすめします。
話ができる程度の「早歩き」
ゆっくりと歩く散歩では痩せにくいので、少し息が上がるけど会話ができる程度のペースでウォーキングやジョギングをしたり、プールで泳いだりしましょう。
これを20分~30分ほど続けて運動してください。
「スクワット」がおすすめ
更年期に入ると、筋肉が減少しやすいです。筋肉が減ると基礎代謝が落ち、体脂肪もつきやすくなってしまいます。
そこで、特におすすめなのは、下肢の大筋群を使う「スクワット」です。私たちの身体のなかで最も大きな筋肉は「太ももの筋肉」なのですが、この太ももの筋肉は40代以降に減りやすい筋肉でもあります。
なので、スクワットをして太ももの筋肉を鍛えましょう。
■運動習慣を身につけましょう
筋力低下の根本的な原因は、筋肉を使わないこと。つまり「運動不足」です。若い頃から運動している人は更年期になって急に筋力が落ちるということは少ないのですが、運動習慣がない人は要注意です。
これまでと同じ生活をしていれば、どんどん筋力は低下していく一方です。更年期後、シニア期に入った時に自分の足でしっかりと歩けるように、今のうちから運動習慣を身につけましょう。
女性の身体には生涯を通してさまざまな変化があります。特に、更年期を迎えると、女性ホルモンの低下により太りやすくなったり筋肉量が低下したりします。
40代以降の体脂肪上昇を防ぐには、「運動」と「栄養」の両方を生活にうまく取り入れることを意識してください。そして、今までとは違う自分と向き合う時間を大切にしていきましょう!
(フィットネス美トレーナー MIKA)
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