腸活のためには、飲み物の選び方にも注意が必要です。
なかには、腸にあまり悪いイメージがないのに、飲み方などによっては意外に腸疲労を招いてしまうものも。
ウエルネス&ビューティーライターの筆者が、日頃から気をつけておきたい飲み物をご紹介します。
■飲み物も、腸内環境に影響を及ぼす
腸活のためには、食物繊維が豊富な食材や発酵食品など、腸にとってよい食材を積極的に摂るものですが、飲み物についてはいかがでしょう?
食べ物ほどは意識を向けていないのではないでしょうか。
飲み物にも気を配りましょう。意外なものが腸に負担をかけてしまうこともあります。
■腸疲労を招く意外な飲み物3つ
(1)コーヒー
コーヒーに含まれているカフェインには、内臓の動きをコントロールする「迷走神経」を刺激する働きがあり、腸のぜん動運動を促す作用があるといわれています。
さらに胃酸の分泌もうながす作用を持っているので、胃とつながった腸も活発になると考えられています。
その反面、カフェインは利尿作用を持っているので、たくさん飲むと尿量が増えることで、腸内の水分が足りなくなり、スムーズなお通じが望めなくなる場合も。
さらにコーヒーからはクロロゲン酸という成分が摂れますが、これは胃腸の働きを抑える作用があるので、腸の働きが鈍ってしまう恐れもあります。
こうした影響を避けるためには、コーヒーは1日に2~3杯までにとどめておきましょう。飲み過ぎにはくれぐれもお気をつけください。
(2)野菜ジュース
野菜ジュースもビタミンやミネラルが摂れ、ヘルシーなイメージのある飲み物ですが、飲みやすくするために多量の砂糖が使われている商品もあります。
甘いものは腸疲労を招く原因になるもののひとつですので、注意しましょう。
野菜ジュースを買うときには、砂糖不使用のものを選ぶようにしてください。
理想は市販のものよりも、自宅でミキサーを使って野菜の繊維ごと飲めるジュースを作って飲むことです。
その際、甘味をつけたい場合は、砂糖よりも腸内環境改善にいいオリゴ糖を使うことをおすすめします。
(3)炭酸水
炭酸水に含まれている二酸化炭素には、かたくなってしまった便をやわらかくする働きがあるので、お通じのリズムがよくないときにはいい飲み物です。
ところが冷たくして飲むと、からだを冷やしてしまうことで腸の血行不良を招くため、腸内環境を悪化させてしまう場合もあります。
炭酸水は常温で飲むのが望ましいでしょう。
また無糖の炭酸水が飲みにくい方は、善玉菌のエサになるオリゴ糖やリンゴ酢を加えて飲むのがおすすめです。
腸にとって水分はとても大事なものです。できる限り腸の持つ力を引き出せるような飲み物を選びたいものですね。また、飲み方や飲むタイミングにも気をつけて、健やかな腸に整えていきましょう。
(ウエルネス&ビューティーライター ユウコ)
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【参考】
※便秘、下痢、おならは「腸疲労」のサイン – 沢井製薬
※コーヒーは便秘に効果的!? 飲み方のポイントを解説 – 健栄製薬
※【医師監修】炭酸水は便秘解消に効果あり?おすすめの飲み方と注意点も解説 – 健栄製薬
※便秘の原因は冷え症かも? 便秘改善におすすめの漢方薬 – ツムラ