胃腸を労わることは、健やかな身体をつくるためにとても大切なことです。
国際薬膳調理師の筆者が、できれば避けたい習慣として、胃腸が疲れやすくなるNG行動を5つご紹介します。
■「胃腸が疲れやすくなるNG行動」5選
(1)冷たいものを好んで食べる
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)の世界では、消化吸収システムのことを脾(ひ)といいます。脾は、冷たいものを食べると働きが弱ることがあります。
働きが弱ると、食べたものをきちんと栄養に変えられず消化不良を起こしやすいので、温かいものを食べることが大切です。
(2)お刺身、生野菜を好んで食べる
お刺身や生野菜サラダなどの火を通さない調理法は、脾に負担をかけやすくなります。
生物を食べる頻度を減らしたり、汁物をプラスするなどの工夫をしましょう。
(3)お腹いっぱいになるまで食べる
消化をするにもエネルギーを使うといわれています。
苦しいと感じるまで飲食すると、消化にとてもエネルギーを使うので、胃腸に負担がかかります。腹八分目までを心がけましょう。
(4)揚げ物、からい物を毎日食べる
揚げ物やからいものは、消化をするにも時間がかかり、脾の働きを低下させる原因につながります。
食べる回数を月に何回までと決めるなど、毎日食べない工夫をしましょう。
(5)毎晩ビールを飲む
ビールは身体を特に冷やしやすい寒性(かんせい)の部類に入り、脾を冷やし働きを低下させてしまいます。どうしてもアルコールを飲みたい場合は、ワインやお湯割りなどがおすすめです。
食習慣を見直して健やかな身体をつくりましょう。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)
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