食欲の秋。秋の味覚というと松茸のイメージが強いかもしれませんが、松茸に限らず、キノコ全般が美味しい季節でもあります。
なかでも「舞茸」は絶品。独特の歯ごたえに、あふれ出るうまみ。それに健康や美容効果もバッチリ期待できます。
今回は、「舞茸を楽しく美味しく食べる方法」についてご紹介します。
■美容にも健康にも◎
舞茸はビタミンを多く含んでいる、とても肌にいい食べものです。夏の強い日差しでダメージを受けた肌を癒してくれます。
トレハロースという成分も含まれていて、肌にうるおいを与えてくれます。さらに注目されているのはβグルカンという成分で、免疫力を高める働きや、腸内環境の改善が期待できます。なにより、カロリーが低いのがいいですね。
■たとえばこんな料理に
(1)天ぷらの食感が絶妙
水で溶いた小麦粉で衣をつけ、高めの温度の油でサッと揚げて天ぷらに。天つゆにつけるもよし、塩をふって食べるもよし、上品な味が楽しめます。
衣のサクサクの食感と、舞茸の弾力の合わせ技は、クセになること間違いなし。
(2)ホイル焼きで秋らしく
舞茸のほかに、椎茸やしめじ、えのきなど、旬のキノコを合わせてホイル焼きに。味つけは、バターと軽く塩をふるだけで十分。ホイルを開けたときに漂う香りがたまりません。
鮭などを合わせて入れれば、秋の味覚の詰まった贅沢な一品になります。
(3)肉料理にも合う
舞茸の香りと弾力は、お肉との相性もいいものです。そこで、肉巻きにしてみるのはいかがでしょう。アスパラの肉巻きの要領で、舞茸を豚肉で巻いて焼くだけ。味つけは、醤油と砂糖とみりんで。
噛むと、肉汁と舞茸のうまみが口の中に広がります。ご飯が進むこと間違いなしです。
いかがでしたか? 松茸に限らず、秋はキノコが美味しい季節です。カロリーが低いので、つい食べ過ぎてしまう今の時期も安心。ぜひ、旬のうちにご堪能ください。
(料理研究家 オガワチエコ
雑誌やテレビ、書籍等で活躍中。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』、『おにぎらずの本』(泰文堂)、『スティックオープンサンドの本』(講談社)
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