時間のある時にたっぷり作っておけば、いつでも手料理が食べられる作り置きは、仕事や育児に忙しい世代に欠かせませんよね。でも、湿度と気温が高くなるこれからの季節は、ちょっと注意が必要です。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、「せっかくの作り置きが食べきらないうちにダメになってしまった……」なんてことにならないよう、これからの季節に注意したいポイントを4つご紹介します。
■夏の作り置きで注意したいポイント4つ
(1)煮沸消毒できる容器を使う
安価なタッパーなど、さまざまな容器がありますが、作り置きに使うのであれば、やはり煮沸消毒できる容器がベストです。作った料理を入れる前に、必ず煮沸消毒しましょう。
さらに、焼酎などのアルコール度数の高いアルコールで容器を拭いてから料理を入れれば、より安全性が高まります。
(2)二重にフタをする
食品は、空気に触れることで酸化して劣化が早まります。
お料理にピッタリとくっつけるようにラップフィルムなどでフタをして、料理が空気に触れるのを防ぎましょう。
(3)清潔な菜箸を使う
容器からお皿へお料理を移すときは、清潔な菜箸を使います。
また、他のお料理に使っていた菜箸を、次に使う場合、サッと水で流してそのまま使っていることはありませんか?
余分な水分が入ることも、作り置きの劣化につながりますから、作り置きを取り分ける際には、水分をしっかりふき取ってから使いましょう。
(4)食べ残しを戻さない
作り置きのお料理は、食べる分だけ出して、残りをすぐに冷蔵庫に入れるのが鉄則ですが、多めに出してしまった場合の食べ残しを容器に戻すのも厳禁です!
「ちょっとの時間だから」と思っても、お料理の温度も上がっていますし、食卓に並んでいる間に余分なものが入り、作り置き全体の劣化につながります。
食べ残しは、食べ残しで別にお皿にとって冷蔵庫へ入れ、くれぐれも作り置きの容器に戻さないようにしましょう。
ちょっとの油断が、食中毒につながる季節です。せっかく作った作り置きを無駄にしないためにも、衛生を心がけたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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