食べたものがエネルギーとして燃焼されるか、脂肪として蓄積されるかは、カロリーだけで推し量れません。今や、カロリー制限をしたダイエットではなく、質のいい食べものを摂って代謝のいい身体を作るダイエットが主流です。
とはいえ、頭ではわかっていても、やはりカロリーだって気になりますよね。どれがいい悪いではなく、ご自身の必要としている食べものを選ぶことが大切です!
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、高カロリーだけれど食べる価値のある、美容と健康に役立つ食べものを4つご紹介します。
■高カロリーだけれど食べる価値のある食べもの4つ
(1)アボカド
世界一栄養価の高い果実としてギネスブックにも登録されているアボカド。食べる美容液ともいわれていますね。
アボカドは、ビタミン、ミネラルなどの栄養素のほか、身近な食材の中では、水溶性食物繊維が豊富な食材です。水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなるため、腸内環境美化にも役立ちます。美腸食材として有名なバナナと比べても、その含有量は17倍!
また、アボカドの脂肪酸の主成分であるオレイン酸は、小腸で吸収されにくく、そのまま大腸にとどき腸の動きをサポートする働きも期待されていますから、便秘がちな方にもおすすめです。
アボカドの濃厚な味は、少量でも食事に満足感をプラスしますから、食べ過ぎ予防にも◎ですね。
(2)オメガ3系オイル
オリーブオイル、亜麻仁(アマニ)油、ココナッツオイルなど、さまざまな良質オイルが話題になっていますね。良質オイルの中でも亜麻仁油やエゴマ油などに含まれるオメガ3系脂肪酸は、体内で合成することができず食べものから摂る必要のある必須脂肪酸です。
オメガ3系脂肪酸は、血管と血液の健康を守ります。青魚にも多く含まれていますが、魚が苦手な方はオメガ3系オイルでとりましょう。オメガ3系オイルは、酸化しやすい油なので、開封後は冷蔵庫に保存し、加熱調理に使用せず、早めに使い切りましょう。
(3)ナッツ
ビューティー食材としてお馴染みのナッツ。ナッツは、ビタミン、ミネラル、植物性タンパク質、ポリフェノール、食物繊維が豊富な食材です。1粒にたくさんの栄養素が詰まっていますから、日頃から栄養バランスが崩れがちな方のおやつとしてもおすすめです。
ただし、ナッツを選ぶ際には、味のついているナッツではなく、素炒りナッツを選びましょう。
また、良質とはいえ脂肪分が多いので酸化しやすい食材でもあります。すぐに食べない時には、冷凍保存がおすすめです。
(4)青魚
血液サラサラでおなじみのDHAやEPAが豊富な青魚。良質の脂肪酸だけでなく、タンパク質も豊富です。
タンパク質というと肉をイメージされる方も多いかも知れませんが、肉も魚も、タンパク質の含有量に変わりはありません。同じ食べるのであれば、良質の脂肪酸のとれる青魚をチョイスして、血液の巡りのいい身体を目指しましょう!
質のいい食べ物といっても、カロリーをまったく無視していいわけではありません。今までの食生活にプラスするのではなく、今まで使っていたオイルと置き換える、今まで食べていたおやつと置き換えるなどして、食べてキレイを実践したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※食品に含まれる食物繊維量一覧 – 大塚製薬
※オリーブオイルによる食養腸 – 松生クリニック
※アマニの栄養素について – 日本アマニ協会