ハリや弾力を失った肌は、しぼんだ風船のように元気がなく、老けた印象に見えますよね。シワ・たるみ・ほうれい線をまねく大きな要因になるとも言われています。そこで、今回は肌のハリや弾力をアップさせる効果が期待できる成分をご紹介します。
■ハリ・弾力をアップさせる成分
(1)ビタミンC誘導体
ハリ・弾力アップのためには、肌のクッションとも言えるコラーゲンに働きかける成分をケアに取り入れる必要があります。ビタミンCを肌に浸透しやすい状態に変えた「ビタミンC誘導体」は、ハリや弾力をアップさせる他、シミやニキビへの効果も期待できると言われています。エイジングサインに悩む人にとって魅力的な代表的成分と言えます。
(2)ナールスゲン
ナールスゲンは、京都大学化学研究所と大阪市立大学大学院生活科学研究科の共同研究により誕生した成分。ハリ・弾力のアップ、角質層の水分量の増加、保湿効果、ツヤが増す、小じわを防止するなどの効果があると言われており、昨今注目を浴びている比較的新しい成分です。
(3)レスベラトロール
ブドウの果皮に多く含まれ、体内のミトコンドリアを活性化させることで線維芽細胞(せんいがさいぼう)の活動が活発になり、肌のハリや弾力、潤いがアップすると言われています。食品やサプリによる経口摂取がより注目されているようですが、最近ではレスベラトロールを配合したコスメも販売されているためぜひチェックしてみてください。
(4)EGF
ノーベル賞受賞成分であるEGFは、私たちの身体に元々ある成分。加齢により量は減少し、ターンオーバーを遅らせる要因になると言われています。減少したEGFはコスメなど外側から補うことで皮膚細胞の産生を促す効果が期待できるため、シミやしわなどのエイジングサインを解消する効果があると言われています。
(5)セラミド
保湿成分としてお馴染みで、水分保持に効果的と言われています。しぼんだ状態の肌は水分不足の可能性大。外からセラミドを補うと肌が潤い、ハリ・弾力をアップさせる効果が期待できます。
肌悩みを解消するためにはまず原因を知ることが大切。その上で何が必要なのかを見極めることが肌悩み解消の近道と言えます。参考にしていただき、肌悩みに効果のある成分を積極的にスキンケアで取り入れることでスピーティに、そして、より効果的に肌悩みにアプローチしてみてくださいね。(アンチエイジングアドバイザー 遠藤幸子)
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【参考】
※吉木伸子著(2012)『一生ものの美肌をつくる 正しいエイジングケア事典』(高橋書店)
※日本経済新聞(2014年7月24日付)
※ナールスゲン – ナールスコーポレーション
※坪田一男著(2014)『アンチエイジング・バトル 最終決着』(朝日新聞出版)
※ノーベル賞受賞成分EGFとは ― 日本EGF協会