薄着になる夏が近づき、短期間で痩せたいとダイエットを頑張る人も多いのではないでしょうか? 無理なダイエットは、思わぬ夏バテを招くこともあるので注意が必要です。
健康食品メーカーに勤務していた筆者が、夏バテを招くNGダイエット法を2つご紹介します。
■夏は痩せにくい?夏バテの原因とは
夏は、1年のなかで痩せにくい時期でもあります。
冬は気温が低いため、体温を上げようと基礎代謝量がアップします。そして、食事から得たエネルギーをどんどん消費しようとするので、自然と痩せやすくなります。
反対に夏は、気温が高いぶん、体温をあげようとするパワーを冬より使いません。つまり、基礎代謝量がもともと低く、痩せにくくなっているのです。
これが、夏本番を迎えてから短期間で痩せようと思っても、思うような結果が出にくい理由のひとつです。そこをおして無理なダイエットを続けると、夏バテの原因にもなりかねません。
夏バテは、自律神経のバランスが乱れることで起こる場合もあります。ただでさえ気温が高く過酷な環境におかれているなかで、過度な食事制限や無理な運動をつづけると、自律神経のバランスが乱れて夏バテの引き金となります。
健康的に美しく痩せるためには、それなりの期間が必要なので、体調を考えてバランスよくダイエットにとり組みましょう。
■夏に気をつけたい「NGダイエット」2つ
(1)夏バテを利用する
「夏バテで、食欲が落ちてラッキー」と思ってはいませんか? 夏バテを利用したダイエットは、栄養不足になるのでおすすめしません。
また、“食べないダイエット”は、筋肉や基礎代謝が落ちるので、リバウンドする可能性も高くなります。夏バテの影響で体重が落ちているからと喜ばず、無理のない範囲で栄養をとりましょう。
(2)食事制限にだけ頼る
外に出ると暑いからといって、運動をせず、食事制限に頼るダイエットをしていませんか?
たしかに、食事制限をすることで体重は落ちるかもしれません。しかし、栄養がかたよることで運動をしなくても体力を消耗しやすくなり、夏バテを引き起こすことも考えられます。
夏のダイエットは、食事制限だけでなく軽い運動をとり入れ、十分な睡眠をとるようにしましょう。十分な睡眠は、自律神経の乱れをリセットしてくれますよ。
■冷たくてさっぱりしたものばかり食べると太る!?
暑い日がつづくと、食欲が落ちる場合もありますね。そうめんや冷し中華、ジュースなどの冷たくてさっぱりしたものを求めたくなりますが、こうした食事は糖質の過多につながります。
身体を冷やすものばかり食べていると代謝の低下につながりますし、糖質のとりすぎは肥満につながります。
肉や魚に含まれる「タンパク質」、野菜や果物に含まれる「酵素」や「ビタミン」など、さまざまな食事から栄養をとることを忘れないようにしましょう。
ダイエットをする際は、体調を崩さない程度に無理のないペースでつづけることが大切です。また、ダイエット中の夏バテを防ぐためにも、十分な睡眠とバランスのとれた食事を心がけましょう。
(コスメコンシェルジュ/美容ライター 岸田茉麻)
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【参考】
※「夏バテ」を乗り切る食養生 – コラーゲンナビ
※暮らしの達人研究班 「体のプチ不調がアッというまに治る本 不快な痛みやコリ、疲れを取る簡単ワザ!」 (2004) 河出書房新社
※基礎代謝の季節変動について – J-STAGE
※和田良美 「理想のカラダを手に入れる!ダイエットレシピfrom姫ごはん」 (2016) ゴマブックス