「味噌汁」は、日本食の代表格です。「毎朝飲まなければ一日が始まらない!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
味噌には、便通を良くする働きや美肌に役立つ働き、さらには抗酸化によるアンチエイジングまで期待できます。健康できれいにいたいという女性には、とてもおすすめの食品なのです。
管理栄養士の筆者が、味噌汁の栄養成分とその働きについてご紹介します。
■味噌の種類
味噌は、大きく分けて3つの種類にわかれます。
(1)米みそ
豆に米麹を加えて作られます。味にクセがないため、多くの人に好まれています。
(2)麦みそ
豆に麦麹を加えて作られます。自然な甘みがあり、野菜の味とよくなじむ味噌です。
(3)豆みそ
大豆のみを主原料として作られる味噌です。豆特有のうまみと、かすかな渋みのある味噌です。
■味噌汁のメリット5つ
味噌汁に含まれる成分と、期待できる働きを5つご紹介します。
(1)美肌づくり
味噌が発酵する過程で作られる「リノール酸」には、メラニンの合成を抑え、シミやソバカスを防ぐ働きが期待できます。
(2)コレステロールの抑制
味噌の主原料である大豆に含まれる「サポニン」には、コレステロールの上昇を抑える働きがあります。
また、大豆に含まれる「レシチン」や「食物繊維」には、コレステロールを排出する働きがあります。
(3)抗酸化作用
大豆に含まれる「サポニン」や「ビタミンE」は、体内の酸化を抑える働きがあります。
(4)胃腸にやさしい
味噌に含まれる「麹」「酵母」「乳酸菌」には、消化を助ける働きがあります。
(5)二日酔いの予防
大豆に含まれる「コリン」という成分は、アルコールを体外へ排泄させるためのサポートをします。
■味噌汁の栄養を逃さない調理方法
味噌汁は、野菜の栄養素をまんべんなく摂取することができます。しかし、味噌に含まれている乳酸菌や麹は熱に弱いため、味噌汁の温度が約50度までさがってから味噌を加えましょう。
50度以上になるとせっかくの菌が死滅してしまうため、火を止めて約10分ほど置いてから味噌を加えることをおすすめしています。
大豆には身体をつくるために必要な「必須アミノ酸」や「食物繊維」が豊富に含まれています。アレンジや作り置きができるため、忙しい女性の味方です。ぜひ、毎日の食卓に加えてください。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわえりな)
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