写真に写った自分の顔を見て、ショックを受けたことのある方もいらっしゃると思います。
なぜなら、顔のたるみやフェイスラインのゆるみのため、昔に比べて顔が「大きく太って」見えたり「長く」見えたりするからです。
そんな切ない悩みを助けてくれるのが、流行りの「コントゥアリング術」です。
美容エディター&ライターの筆者が、アラフォー女性の肌が満足し、初めての人でも失敗しないコントゥアリング術をご紹介します。
■コントゥアリングで小顔に見せよう
そもそも「コントゥアー(contour)」とは、「輪郭」「外形」という意味の英単語です。
シェーディングとハイライトを組み合わせて、顔の「輪郭」を際立たせ、全体に立体感をつくるのが、メイクアップでいう「コントゥアリング術」なのです。
顔の高い部分にハイライトを塗ってより高さを強調し、輪郭部分などにシェーディングを入れて影を際立たせて、顔に高低差をつけるのが基本のやり方です。
コントゥアリングをすると平面的な顔を立体的にして、肌のたるみや頭皮のたるみなどで全体に大きく見えたり、ゆるんできたりした顔を引き締めて、小顔に見せることができます。
■アラフォー女性向け!簡単「コントゥアリング術」
(1)ビギナー向け「コントゥアリング」のやり方
「コントゥアリングに興味はあるけれど、いまひとつやり方がわからない」という人に、ビギナー向けのやり方をご紹介します。
ハイライトもシェーディングも、塗ったら周囲の皮膚との境目をぼかしましょう。
画像の赤線部分が「ハイライト」、青線部分が「シェーディング」を入れる位置です。
ハイライトを入れる部分
・額の中央と鼻筋をつなぐTゾーン
・眉山下の骨の部分
・眉毛の上のラインに沿った部分
・目の下
シェーディングを入れる部分
・眉頭と目頭をつなぐ、くぼんでいる部分
・耳下からあご先にかけての輪郭と首側にかけて
上記の部分だけでもファンデーションを塗っただけの状態より、かなり立体感が出ます。
特にアラフォー女性は、耳下からあごにかけての輪郭がゆるんで境目があいまいになってくる人が多いので、そこに影を入れて輪郭を際立たせるだけでも小顔に見えるのです。
(2)上級者向け「コントゥアリング」のやり方
さらに細かくハイライトとシェーディングを組み合わせると、彫の深い、キュッと引き締まった小顔に見せることができます。「ビギナー向け」の状態に、下記をプラスします。
画像の赤線部分が「ハイライト」、青線部分が「シェーディング」を入れる位置です。
ハイライトを入れる部分
・目尻を囲む骨の部分
・上唇の中央の上
・あご先の骨の上
シェーディングを入れる部分
・鼻筋の両脇にたてに細長く入れる
・頬骨のすぐ下に沿って斜めに入れる
(3)注意!アラフォー女性の「こめかみのシェーディング」は危険
シェーディングを入れる場所として、よくこめかみのくぼみ部分が紹介されていますが、アラフォー以降の女性にはおすすめできません。
なぜなら、アラフォー以降の女性は、たるみが原因で顔が下に向けて長く伸びて見えたり、若い頃よりハリがなく、やつれて見えたりする人が多くなります。
その状態でこめかみの影を強めると、悪い意味でさらに痩せて見えたり、頭がい骨の形を意識させることでより「老け」を感じさせてしまいます。
頭の横幅が広い「鉢が広い人」や、とにかく「顔が大きくて悩んでいる」という人以外は、こめかみにシェーディングを入れないようにしましょう。
いずれの場合も、自分の顔型や状態に合わせて、入れる範囲を調整してみてください。
いくつかのポイントを押さえれば、初めてのアラフォー女性もコントゥアリングで失敗しにくくなります。今までやってみたことのない方も、コントゥアリングに挑戦して、晴れやかな笑顔でカメラの前に立ってみてはいかがでしょうか。
(美容エディター&ライター 斎藤真知子)