夏になると気になるのが「シミ」です。エステサロンを運営している筆者のもとには、毎年秋頃になると、「この夏でシミが濃くなってしまった」と来店する女性が後を絶ちません。
シミはできてしまってからよりも、できる前に手を打つのが鉄則です。シミの種類と種類別の対策をおさらいしましょう。
■老人性色素斑(日光でできるシミ)
「老人性色素斑」という名前のシミですが、20代の若い人でも日光を浴びることでできる、典型的なシミのことを指します。
丸い形が多く、年齢や紫外線の影響とともに、薄い茶色からだんだんと濃い茶色に変化していきます。ほほ骨の高いところやこめかみなどにできやすいのが特徴です。
老人性色素斑のケア方法
シミがこれ以上濃くならないように、日焼け止めを使用するなど、紫外線対策の徹底が大事です。シミが「まだ薄い」「できたばかりの初期のタイミング」「まだ表面化していない」場合は、角質ケアやピーリングで肌の代謝をサポートしたり、美白化粧品の使用したりすることが有効です。
「シミができた」ということは、まだ表面化していないシミが存在している可能性が大なので、「ビタミンC」「アルブチン」「コウジ酸」などの美白化粧品を継続して使いましょう。
ただし、シミができて年数たっていたり色が濃くなっていたりする場合は、化粧品やホームケアは諦めましょう。レーザー治療などがおすすめです。
■肝斑(ホルモンによってでできるシミ)
ほほ骨のあたりに、左右対称に蝶のような形でできることの多い「肝斑」。
おでこ、鼻の下、あごなどにできることもあります。女性ホルモンのバランスが崩れた時や、ピルの服用、妊娠、出産などを通して濃くなることもあります。
肝斑のケア方法
紫外線の影響で濃くなることも考えられるので、紫外線対策は必須です。
まれに、美白化粧品などで薄くなるケースもありますが、基本的には化粧品での改善はむずかしく、「トラネキサム酸」を服用することで薄くなる効果が期待できます。
■炎症後色素沈着(ニキビのあと、キズ跡)
ニキビあとや虫刺されのあと、引っかきキズのあとなど、肌の炎症が治った後にできるのが「炎症後色素沈着」です。早い段階での美白化粧品の使用で、あとが薄くなることがあります。
炎症後色素沈着のケア方法
年齢が若かったり、肌の代謝が正常だったりすると治りも早いのですが、大人の肌はシミが残りがちです。角質ケアと美白化粧品を組み合わせることがおすすめです。
あなたのシミはどのタイプでしたか? いずれのシミも、紫外線や摩擦などの肌への刺激で悪化することがあるので、紫外線対策を徹底し、摩擦がおこりやすい拭きとり系のケアはなるべくしないようにしましょう。クレンジングや洗顔などのスキンケア時には、顔をやさしく触るようにして、物理的な刺激をさけるように心がけてくださいね。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松麻美
自身のニキビ・激太りから容姿コンプレックスに陥り根暗な10代を過ごす。綺麗になるためエステの道へ。「綺麗になる」を通し心や人間関係、人生まで前向きに変わって行く経験を人に伝えるため美容家として活動中。)
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