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汗っかきやホットフラッシュ、原因は●●不足!?タイプ別おススメフード


余慶 尚美

「私、汗っかきなんです……」という方には嫌な季節の到来です。実はこのタイプ、生命活動のエネルギーである「気」が足りないかもしれません。今回は漢方の見地から、解決策をご紹介します。

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■あなたは幾つあてはまりますか?

先ずは、病気までは至らなくても、「汗っかき」タイプの方には、こういう体質も見られるかもしれません。ご自分がいくつ当てはまるか、まずはチェックしてみましょう。

・疲れやすい

・食後、もたれやすい

・昼間から眠気がする

・風邪をひきやすい

・下痢をしやすい

・気持ちが落ち込みやすくなる

・呼吸が浅い

 

■多い人は“生命活動エネルギー”不足かも……

いかがでしたか? 数が多いほど、あなたは生命活動のエネルギーである「気」が足りないという「気虚(ききょ)」という体質に当てはまります。

漢方でいう「気」の働きは大きく4つあり、そのひとつに「衛気(えき)」という作用があります。体表から病気のもとになる「邪気」が、体の中に侵入するのを防ぐ防衛作用が主な役割なのですが、その役割のひとつに毛穴の開閉をコントロールとするいうものがあります。「気虚(ききょ)」の人はこれが上手く機能しないために、人よりも汗の量が多いという可能性が考えられるのです。そんな方におススメの食材は、穀類、芋類、しいたけ、鶏肉や牛肉など、元気を補うもの。是非、上手に取り入れてみてください。

 

■汗っかきには、「血」も関係する

「気虚(ききょ)」の症状にプラスして、息切れや寝つきの悪さ、生理不順などがある場合は、「血虚(けっきょ)」かもしれません。血虚の症状が気になる方、にんじん、ホウレンソウ、ブドウ、落花生やイカ、レバーなどをお食事やデザートにプラスしてみてくださいね。

 

■「汗が黄色くてにおう」人の身体は蒸している!?

「私、汗が黄色くてにおうんです」という方は、多食多飲傾向、若しくはストレスがたまりすぎて、カラダの中に熱がこもり、湿っぽく蒸した状態になっている可能性が。そんな貴方は、まずはカラダを冷やすことが大事です。カラダを冷ます食材として、今が旬の夏野菜がオススメ。胡瓜、トマト、西瓜、苦瓜やセロリやセリ、豆腐やバナナ、リンゴなどを積極的にいただきましょう。

 

■ホットフラッシュタイプには

最後に、40代中盤以降から悩まされる方もいる原因不明のほてり(ホットフラッシュ)は、年齢が高くなることによってカラダ全体を潤す力が低下していることが一因と言われます。そんな方は、にんじん、やまいも、蓮根、アスパラガス、オクラ、白木耳、梅や柿、なし、バナナ、烏賊、たこ、貝類、豚肉、手羽先などがオススメです。逆に食べ過ぎに注意したい食材は、生姜やスパイス類など辛味が強いものやカラダを温める作用が強いもの、刺激の強いもの。注意してみてくださいね。

 以上、汗っかきの解決策を、漢方の見地からお伝えしました。汗のお悩みを抱える方は、ぜひ試してみてくださいね。

 (国際薬膳師/漢方養生指導士 余慶尚子)

 

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【参考】

※ 辰巳洋(2008年4月)『中医薬膳学』(東洋学術出版社)

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