夏はダイエットを頑張る人が多いですが、カロリーを気にするあまり、食事の内容がおろそかになってしまっては本末転倒ですよね。栄養がありヘルシーな野菜はダイエットに役立ちますが、種類によっては工夫が必要なものも存在します。
ベジ活アドバイザーに筆者が、ダイエットに役立つ「GI値が低い旬の野菜」を3つご紹介します。
■ゆるやかな血糖値上昇が、ダイエットに役立つ理由
私たちが食事をすると血糖値が上がるため、「インシュリン」というホルモンが分泌されて上がった血糖値を下げようとします。しかし、過剰に分泌されると脂肪をつくってしまうのだそうです。
野菜を先に食べる「ベジファースト」は、血糖値をゆるやかに上昇させるため、インシュリンの分泌を抑えることができると考えられています。
野菜のなかでも「トウモロコシ」や「ジャガイモ」はGI値が高いですが、血糖値の急上昇を抑制する働きのある「お酢」などと組み合わせて食べるようにすると良いでしょう。
■GI値の低い旬野菜3つ
(1)ズッキーニ
カボチャの仲間の「ズッキーニ」ですが、カボチャよりもGI値やカロリーが低いのが特徴です。
免疫力強化に役立つ「βーカロテン」、抗酸化作用の高い「ビタミンC」のほか、皮膚や粘膜を保つ働きがある「ビタミンB2」、腸内環境を整える働きのある「食物繊維」やむくみ改善に働きかける「カリウム」などを含みます。
そのまま生でも食べることができるので、サラダの具材としても良いですね。
(2)ピーマン
栄養価が高い夏野菜の1つである「ピーマン」もGI値が低い野菜の1つです。
ピーマンには、美肌を保つ働きのある「ビタミンC」とデトックス作用があるといわれる「クロロフィル(葉緑素)」を豊富に含みます。調理過程で失われてしまいがちなビタミンCですが、ピーマンに含まれるビタミンCは加熱しても失われないのが特徴です。
また、緑のピーマンと赤いピーマンを比較した時、赤ピーマンの方が「β-カロテン」や「ビタミンC」が2倍以上、「ビタミンE」は5倍以上にもなることがわかっています。調理に組み合わせて使ってみると良いですね。
(3)オクラ
腸内環境を整える働きのある食物繊維が豊富な「オクラ」。適切な下処理をすれば生でも食べることができます。ねばねば食材の納豆との組み合わせも美味しいですよね。
造血のビタミンといわれる「葉酸」や不足しがちなミネラルである「カルシウム」なども含まれていることも、女性には嬉しいです。バランスの良い食事のなかで組み合わせて食べるようにすると良いでしょう。
いかがでしたか? ご紹介した野菜を活用して、夏のダイエットも頑張ってくださいね。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵
「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)
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・隠れ糖分で太る?美容家が飲まない「NGドリンク」とその訳
【参考】
※GI値ってなに? – Panasonic
※[ズッキーニ]どんな栄養が含まれていて、生食はできるの? – カゴメ
※[ピーマン]栄養を逃さないピーマンの保存&調理のコツ – カゴメ
※オクラ – カロリーSlism
※葉酸 – わかさ生活
※葉緑素 – わかさ生活