ネット通販でのショッピングは、とても便利ですが、サイズが合わなかったり、イメージと実物が違ったりと失敗してしまうことも多いですよね。
今回は、色と素材についてお話しようと思います。サイズと同じくらい大切で、ネットだとわかりにくいのが色と素材ですよね。筆者も買ってみたらテロテロの安っぽい素材の服が来てがっかりした経験があります。30代を過ぎると、素材感やカラーにはこだわりたいところ。今回はその選び方のコツを紹介します。
■色で失敗しないためには?
色はパソコンの画面上で見る場合、モニターの色に左右されることはよく知られていることだと思います。また写真で撮った時からすでに演色(光源の影響を受けて色の見え方が変化すること)や画像の加工によって色味が変わっているケースもあります。色は環境によって変わりやすいのでとても難しいものです。まずはその点を理解する必要があるでしょう。
以上を踏まえますと、失敗しにくい色の選び方としての順番は、モノトーン→三原色(赤・青・黄)→中間色(オレンジ・緑・紫)→白み、黒みの含まれた色。つまり色は混ざれば混ざるほど複雑化して、正しい色を画面で見るのは難しいのです。
手堅く色を失敗したくない場合は、純度の高いモノトーンや原色を選ぶのがオススメです。どうしても買いたいものや、色味を失敗してもいいと思われるものの場合はペールトーン(淡い色調)やグレイッシュカラー(灰色がかっている色)を選ぶのも手かもしれません。また色名とカラーチャートをチェックしておくと、ブレが少ないかもしれません。
■素材はどう判断する?
素材こそネットで見ただけではわからないですよね。まずは組成表示をチェックしましょう。
生地の繊維は綿や麻、絹、ウールなどの天然繊維とポリエステル、レーヨン、ナイロンなどの化学繊維と大きく分けられますが、出来るだけ天然繊維の素材を選ぶ方が失敗が少ないのではないかと思います。
人口的に作られる化学繊維は、品質に振り幅があるので、出来るだけ天然繊維の混率が多い素材の方がいいと思います。 また布帛とカットソーだと、カットソーの方が安くても無難な場合が多いです。 スキニーパンツなど、タイト目な服が欲しい時はポリウレタン混のものを選びましょう。 ポリウレタンはゴムなので劣化しやすいという難点はありますが、「着られない」「動きにくい」というリスクが低減されます。 ポリウレタン混の生地は混率も重要になります。 混率が多い方が伸びるので、動きやすさが必要なものは混率が多めな方がいいでしょう。
以上、ネット通販で色と素材を選ぶコツでした。 完璧に自分の思い通りなものを買うにはコツが要るので、これじゃなきゃ! という強いイメージがある場合は通販は難しいかもしれませんね。 店舗がある場合は実物をチェックしたり、口コミを確認したりするのも大事だと思いますが、何より「届いてみなきゃわからない」という特徴を楽しみつつ、気楽な気持ちで購入されることが、ネット通販では一番必要かもしれません。
いかがでしたか? 以上を踏まえて、楽しくネットショッピングしてくださいね。
(レタル店主/デザイナー・パタンナー ヒグチトモミ)
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