暑い夏の時期。この時期は、美味しいお食事やお酒を楽しんだり、旅行先で外食を楽しんだりという方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、好きなものを好きなだけ食べていては、気が付いた時には自分の姿にショックを受けてしまうかもしれません。
薬膳のプロである筆者が、夏の食べ過ぎを防ぐ食材を5つご紹介します。
■胃に熱がこもると食欲が増す?!
そもそも、なぜ食べ過ぎてしまうのでしょうか? 薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では、「胃熱(いねつ)」が原因だとされています。
みなさんは、「お腹がいっぱいなはずなのに、なんだかもう少し食べたいな」という状態になったことはないでしょうか。実は、胃に負担がかかるような食事をつづけることで、胃腸の消化が追いつかなくなってオーバーヒート状態になると、胃に熱がこもり食欲が止まらなくなってしまうのです。
その原因には、揚げ物や辛い物の食べ過ぎ、夜遅い時間の食事などが挙げられます。
お盆は、親戚が集まる機会や友人同士の飲み会の回数も多くなると思います。なので、胃熱が起こる可能性が普段よりも高くなるので要注意です。
食べ過ぎ防止をサポートしてくれる食材をとり入れながら、お酒やごちそうを楽しみましょう。
■食べ過ぎを防ぐ食材リスト
スイカ
夏のフルーツといえば、スイカですよね。そんなスイカには、食べ過ぎを抑えながら身体に必要なうるおいを与えてくれる働きが期待できます。
そのまま食べてももちろん美味しいですが、サラダに入れるとグッとおしゃれで華やかな一品になります。「スイカと生ハム」という組み合わせや、「きゅうりや枝豆などの夏野菜」との相性も抜群です。
キウイフルーツ
食べ過ぎ防止のほかに、胃痛やむくみ改善にも効果が期待できるフルーツです。胃の調子が良くない、お酒を飲むとむくみやすいという方には特におすすめです。
お腹がすいたら、お菓子代わりにもどうぞ。また、白ワインとの相性がとても良いのでおつまみとしてもおすすめです。
セロリ
“食べるアロマテラピー”といわれるほど気持ちを安定させてくれる働きがあります。さらには、食べ過ぎを抑えながら、むくみを軽減してくれる効果も期待できます。
野菜スティックのなかにセロリを入れるというだけでも、立派な薬膳です。セロリ入り野菜スティックをおつまみの一品としてそえてみましょう。
トマト
夏の定番野菜のトマトには、胃の調子を整えてくれる働きがあります。つい食べ過ぎてしまい、胃の調子が悪いという時に最適な食材です。
なお、トマトには少し身体を冷やす性質がありますので、大葉や生姜などの薬味をそえていただくとバランスがとれます。
豆腐
豆腐は肌トラブルにも良いとされているので、食べ過ぎによって起こる肌荒れ防止にもなります。
料理のアレンジの幅が広い豆腐ですが揚げたり炒めたりすると胃に熱をうみやすいため、豆腐サラダや薬味付きの冷奴などのメニューがおすすめです。
楽しいイベントが盛りだくさんで、食べすぎてしまうこともあるでしょう。そんな時こそ、今回ご紹介した食材が食べ過ぎ防止をサポートしてくれます。ぜひ、お酒やお食事の時の一品にとり入れてみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)
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