年齢は髪にでやすいものです。みなさんは日々のヘアケアをしっかり行っていますか? 髪は外側からのケアも大切ですが、食事による内側からのケアを意識することも大切です。
国際薬膳調理師の筆者が、「美髪をはぐぐむ食材」を5つご紹介します。
スーパーで買える身近な食材ばかりですので、気軽に美髪ケアに役立ててください。
■どんな食材がいいの?
薬膳のベースの考えになっている中医学(中国伝統医学)の世界では、髪の毛は「血余(けつよ)」といい、必要な血(けつ)を全身に巡らせ、最後に余った血で髪の毛はつくられるといわれています。
血というのは、酸素や栄養、老廃物を運ぶ働きに加えて、肌や髪に栄養やうるおいを与えるといわれていますので、血をおぎなう食材を積極的にとり入れることが美髪への近道となります。
「美髪をはぐくむ薬膳食材」5つ
(1)アーモンド、カシューナッツ
美肌にいいとされているナッツですが、実は髪をキレイにする働きもあるといわれています。ナッツ類のなかでは「アーモンド」「カシューナッツ」が血を補ってくれる食材です。
そのまま食べても美味しいのはもちろん、いつものサラダにプラスしても美味しく食べられるのでおすすめです。
(2)ほうれん草
髪や肌に元気がない時は、毎日でも食べて欲しい食材です。ドライアイを改善したり、気持ちを安定させたりする働きも期待できる、女性の不調とキレイの強い味方です。
茹でてカットしておくなど、日々の生活にとり入れやすいようにひと工夫をしておくとよいでしょう。
(3)レバー
血をおぎなう食材のなかでも、動物性のものはパワーが強いとされています。特に「レバー」は効果的に血をおぎなえるといわれています。
「太るからお肉は控えている」という方は、美髪をはぐくむためにも、野菜だけでなくレバーを食べる習慣をとり入れていきましょう。
(4)鮭
美髪効果を期待できることにプラスして、シミそばかすができにくい肌づくりや婦人科系のトラブルをやわらげるともいわれている食材で、女性に嬉しいパワーがつまっています。
身体を温める働きもありますので、身体が冷えている時や冷えに悩む方にぴったりの食材です。
(5)黒豆
「黒豆」は、血をおぎない、巡りを良くしてくれます。おせち料理のイメージが強い「煮物」以外にも、ご飯と一緒に炊くと香ばしく、ほくほく感を楽しめて、美髪を育む一品に仕上がります。
気軽にとり入れるならば、「黒豆茶」を飲んでみるのもよいでしょう。
女性は月経で血が失われます。毎日の食材で血をおぎなう食材を意識して、内側から美髪をはぐくんでいきましょう。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)
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【参考】
※早乙女孝子 著「いつもの食材効能&レシピ帖 ― 漢方の知恵を毎日の食卓に」 (2011年)つちや書店
※日本中医食養学会 編・国立北京中医薬大学日本校 仙頭正四郎 監修「現代の食卓に生かす『食物性味表』改訂2版 上製」(2014年)燎原書店