腸内環境を整えることが、ダイエットやアンチエイジングに大切と言われていますが、腸内細菌のバランスは、私たちの食べたものによって毎日変化しています。
そして、腸内細菌の中には、「デブ菌」と呼ばれる“本来排出されるべきものを身体に溜めこんでしまう菌”が存在するそう!
腸内環境を整え、デブ菌を増やさないためには「納豆」がおすすめです。
■デブ菌って何者?
腸内細菌が、腸に入ってきたものを分解する際にできる代謝物には、身体によい影響を与えるものもあれば、悪影響を与えるものもあるそう。
慶応大学の福田准教授によれば、腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉物質が腸内に増えて血液中に取り込まれてしまうと、脂肪細胞の炎症を招き肥満や糖尿病につながる、という報告があるとのこと。
またアメリカのある大学の研究によれば、高脂肪・高糖分の食品を摂り続けると肥満につながる腸内細菌の割合が増えるそうですから、ついついお菓子に手が伸びてしまう方は要注意!
■デブ菌撃退!?納豆のスゴイところ3つ
数がスゴイ
納豆菌は、繁殖力がとても強く、約30分ごとに倍、倍と増え、1個の納豆菌が16時間後には40億という数になり、1パック(100g)の納豆に1,000億個以上含まれるのだとか!
また、納豆菌が作り出す酵素にも整腸効果を高め、腸内環境を良い状態に保つ働きがあるそうです。
生命力がスゴイ
ヨーグルトなどの動物性乳酸菌と違い、納豆やキムチなどの植物性乳酸菌は、乳製品に比べエサとなる養分の少ない豆や野菜の中で育つため、生命力が強く生きて腸までたどり着く可能性が高いと言われています。
食物繊維がスゴイ
納豆のネバネバ成分はアミノ酸の仲間なのですが、人間の腸では吸収することができないことから、食物繊維と同じ様な働きをするそう!
また、通常の食物繊維より水分を吸う力が強く、腸内で発生した老廃物や毒素を体外に排出するサポートにもなります。
日々変化する腸内細菌のバランスが完全に変化するまでには、平均3.5日かかるそうですから、3日に1回は納豆を食べて、デブ菌の増えない腸内環境を作りたいですね!
(美養フードクリエイター 岩田麻奈未)
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【参考】
※腸内細菌は食べるモノで変えられる、遺伝子よりも食事、米国ハーバード大学の報告 – Medエッジ
※どうやら「デブ菌」が現実に存在するらしい、肥満者の糞便移植で受けた人が急速に肥満に – Medエッジ
※納豆菌と納豆酵素は“薬”に勝る整腸剤 – 全国納豆共同組合連合会
※納豆ダイエットで、さらに美人に – 全国納豆協同組合連合会
※なぜ今、植物性乳酸菌が注目? - カゴメ
※「朝&夜の腸スッキリ習慣で下腹ぺったんこ!美肌に!便秘解消!」 – 日経ヘルス 2015年3月