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生でも火を通しても血液サラサラに!「タマネギ魅力」4つ

ベジ活アドバイザー
生井理恵

生でも加熱しても食べることができる「タマネギ」ですが、生で食べないと有用成分をとることができないと思っている人もきっと多いですよね。しかし、加熱することでも得ることができる有用成分もあります。

タマネギ

ベジ活アドバイザーの筆者が、生で食べても加熱してもいいことだらけの「タマネギの魅力」を4つご紹介します。

■いいことだら!「タマネギの魅力」4つ

(1)栄養の吸収を助ける成分を多く含む

タマネギに含まれている「アリシン」は、体内で「ビタミンB1」と結合すると「アリチアミン」となってビタミンB1の利用効率を高めます。ビタミンB1は疲労回復のビタミンとの別名をもち、主に糖質の代謝に役立つ栄養素です。ダイエット中や疲れがたまっている時などに組み合わせてみると良いですね。

そのほか、アリシンには血液をサラサラに保つ働きがあると考えられています。しかし、アリシンは加熱に弱く水溶性のため、水に溶けやすい性質を持ちます。長時間は水にさらすのを控えましょう。

トマトとの相性◎

タマネギを調理した時にでる加熱成分「ジアリルジスルフィド」は、「リコピン」の体内吸収率を促進するということがわかっています。タマネギはトマトとの相性が良いので組み合わせることをおすすめします

(2)加熱しても血液サラサラ効果が期待できる

タマネギを炒めた時にでる香り成分の「ジアリルトリスルフィド」には血液をサラサラに保つ働きがあると考えられています。

加熱すると辛み成分である「アリシン」が分解され、甘味成分だけが凝縮されるという性質があります。食べやすくなるので、辛味が苦手な人におすすめです。

(3)腸内環境を整える「オリゴ糖」を含む

タマネギは、腸内にもともといる善玉菌を増やす働きのある「オリゴ糖」を含みます。【発酵食品+オリゴ糖+食物繊維】の組み合わせは腸内環境を整えるのにベストな組み合わせだといわれています。

味噌汁にタマネギを入れたり、納豆の薬味として使ったりしても良いですね。

(4)皮にも有用成分が!?

タマネギの皮にはポリフェノールの一種である「ケルセチン」が多く含まれています。ケルセチンには抗酸化作用があり、血流の改善にも役立つといわれています。

皮をそのまま食べることはむずかしいですが、「ベジブロス」のように煮出して出汁として活用するのも1つの方法ですね。気になる人は試してみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか? 皮にも有用成分が含まれ、生でも加熱しても嬉しい効果が期待できる「タマネギ」を、さまざまな食べ方で楽しんでみてはいかがでしょうか。

(ベジ活アドバイザー 生井理恵
「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)

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【参考】
タマネギ – わかさ生活
トマトに含まれるリコピンの構造変化 (*1) (トランス体からシス体)を促進する新事実を発見トマトをにんにくやたまねぎ、油と一緒に加熱することで、おいしさだけでなく、リコピンが体内に吸収されやすくなることが期待できる「PDF」 – カゴメ
腸内細菌と健康 – e-ヘルスネット
ケルセチン – わかさ生活
玉ねぎの基本情報 – キユーピー
炒めタマネギのフレーバー成分の同定とその香気パターンの品種間比較「PDF」 – 日本食品科学工学会

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