最近よく目にする「バーム」。良さそうなイメージがあり使ってみたものの、「ベタベタして使いづらい」と思われている方もいるようです。
メイクアップアーティストの筆者が、バームとクリームの違いやバームの使い方についてご紹介します。
■「バーム」とは?
「ミツロウ」や「シアバター」「ワセリン」などをベースとしたオイル系のコスメです。保湿力が高いのが特徴です。
多くのバームは常温だと硬めな形状ですが、配合している植物オイルの割合などにより柔らかめなものもあります。
■バームとクリームの違いとは?
バームは、水性、水溶性の成分を配合していないので、ベタッと感じることが多いです。クリームのように水と油を混ぜる必要がないため、余分なものを配合せずにオイル成分だけで作られています。
肌をみずみずしく整えたい時にはクリームを使い、肌表面に油分を与えたい時はバームを使いましょう。
■気をつけたい!バームのNGな使い方3つ
(1)つけすぎ
目的に合わせた量の調整が必要です。常温では硬めですが、体温でスッととろけてオイルになるのでとりすぎてしまうケースが多いようです。
成分の配合バランスによって、広がりやすいものやあまり伸びないものがあります。最初は、米粒程度の量で広がり具合を確認するようにしましょう。
(2)朝から顔全体にたっぷりつける
ベースメイク前の顔の油分はファンデーションなどの定着を弱めるため、メイク崩れの原因につながる可能性があります。顔全体にバームをつけるのではなく、目元などの特に乾燥が気になる部分に適量使いましょう。
使用するバームも、さらっと広がるタイプよりも硬めで広がらないタイプがおすすめです。また、ベースメイクの仕上げに硬めのバームをトントンと軽くなじませると肌の保護効果につながり、つや出し効果も得られます。
(3)洗顔料を使わない
寝る前にたっぷりのバームでパックをすると肌の乾燥予防に良いのですが、翌朝の洗顔を忘れずに行いましょう。寝ている間に肌から出る老廃物や毛穴の汚れ、バームによってくっつきやすくなっているホコリなどをキレイに流す必要があります。
バームのオイル成分は肌の皮脂に馴染みやすいものが多いので、夜にバームでパックをすると皮脂と混ざった状態で肌の上にとどまっています。朝は洗顔をして肌表面の油分をとり除いてからスキンケアをしましょう。
いかがでしたか? 人気のバームですが、形状もさまざまです。硬めのオイルは肌の保護効果が高く、体温で広がるオイルは、角質層に馴染みやすく肌をふっくら整えてくれる効果が期待できます。自分の求めるタイプを確認して、バームを上手にとり入れましょう。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士認定講師 上野リサ
大手化粧品メーカーでメイクアップアーティストとして活動後、幅広いジャンルで「顔創り」に取り組む。顔を起点とした”善い美容習慣の定着”を目指す「face conductor」というジャンルを開拓。)
【関連記事】
・見直すなら今!乾燥を招く「やってはいけないNGスキンケア」
・潤いそのままに汚れをオフする「クレンジングバーム」3選
・ゴワついたお尻は下着が原因!?つるつるヒップに導くケア
・すすぎ30回で毛穴が目立たなく?たるみ毛穴を改善する洗顔法