年の瀬といえば“年越しそば”ですよね。年越しにそば(蕎麦)を食べる理由はいろいろあるようですが、そばは美容・健康効果の高いビューティー食材。ぜひ年越しにはそばを食べて、来年の美容・健康を祈願しましょう!
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、美と健康のために「年越しそば」を食べるべき理由と、そのためのポイントをご紹介します。
■そばがビューティー食材である理由2つ
(1)レジスタントプロテインで美腸に
そばは麺類のため、糖質が多いように感じてしまいますが、そばの実にはタンパク質が多く含まれています。そばの実にふくまれるタンパク質は、レジスタントプロテインと呼ばれ、胃液などの消化液では消化できないタンパク質です。そのため、消化吸収されずに腸に届き、腸内で食物繊維と同じような働きをして腸内環境美化をサポートします。
(2)ルチンで血液サラサラに
そばに含まれるポリフェノール、ルチン。ルチンには、毛細血管の健康を守る働きがあるため、血液の流れをサポートことにつながります。毛細血管まで血液がスムーズに流れていれば、お肌の細胞にも酸素と栄養が届き、お肌をいい状態に保つことができます。
また寒い季節は、血行不良から冷え、肩こり、腰痛などが起こりやすい季節でもありますから、冷えが気になる方にもそばはおすすめです。
■そばの選び方・食べ方
(1)そば粉の含有量が高いものを選ぶ
そばは、小麦粉をつなぎに使って作られるのが一般的です。そばと小麦粉の割合により二八そば(そば粉8割、小麦粉2割)、十割そば(そば粉100%)などの名前がついています。レジスタントプロテインやルチンは、そばの実に含まれる成分ですから、そば粉の含有量が高いそばを選びましょう。
(2)スダチを絞って食べる
ルチンはビタミンCの吸収を助ける働きがあります。ビタミンCと共に働きコラーゲンの生成を促す働きがありますから、スダチを絞って食べるのが◎。
(3)そば湯を飲む
そばは、レジスタントプロテインやルチンだけでなく、ビタミン、ミネラルもバランスよく含まれています。水溶性の成分は、そばを茹でたそば湯にも流れ出ていますから、そば湯も飲んで、そばの栄養を余すところなくいただきましょう。
そばは、美味しく食べてキレイになれる麺類です。年越しには、おそばを食べて来年の美容と健康を願いたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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