昔から爪は「健康のバロメーター」と言われ、指先には年齢やパーソナリティが表れやすいと言われます。指先がささくれや二枚爪になっていると、それだけで気分が落ち込んでしまいますよね。特に、二枚爪は男女比でも2倍以上の差をつけて女性、さらにエイジング世代に多いトラブルです。今回は、健康的で丈夫な爪を育むためのポイントをご紹介します。
■爪の構造
爪は、表皮の角質層が変化したもので、硬質のタンパク質である「ケラチン」が主成分です。爪は、3か月ほどで約1cm伸びると言われますが、乳幼児や高齢者はスピードが遅く、夏のほうが冬よりも伸びが早くなるなどの統計があります。
「カラーリングをすると呼吸ができなくなる」は嘘!?
爪の表面の爪甲(そうこう)という部分は呼吸していません。ただ、表面から常に水分が蒸発しています。また、健康的な爪の見分け方は、桜貝のように淡いピンク色輝いているかどうか、是非チェックして見てください。
■健康な爪のためにやるべきこと3つ
1.「保湿&爪もみ」で血流アップ!
爪の生え際のキューティクルの部分を乾燥させないことがとても大切です。夏でも手の洗う頻度や洗剤等により乾燥が進みます。爪の生え際を中心に爪周りにしっかり保湿を心掛けましょう。また、爪の両脇と爪の生え際の上下を保湿しながら軽く揉んでみてください。指先は細い毛細血管が張り巡らされているため、血流がグッとアップして、健康的な爪に近づきます。ただし、長時間、強い力で行うのはNG。
2.爪切りにさようなら!「爪やすり」で整える
衝撃を避けることが二枚爪を防ぐのには大切なポイントです。爪は、密着した薄い板状の角質細胞が三層重なり合っているため、爪やすり等で爪の長さや形を整えましょう。こまめに整えることで、指先への意識も変化していきますよ。粗悪なネイルカラーや除光液の使い過ぎは、トラブルの要因になるので注意しましょう。
3.貧血は要注意!?丈夫な爪を育む「内側ケア」
いくら外側からケアしても、食生活をおろそかにしていては健康的な爪にはなれません。良質なたんぱく質とカルシウムやビタミン・ミネラルが必須です。また、 貧血気味の人にも二枚爪がよく見られます。鉄分不足にも気をつけましょう。
手の爪の生えかわりのサイクルは、3か月〜5か月と言われています。今からしっかりお手入れをして、グッと乾燥してくる秋冬に向けて丈夫な爪を育てましょう。
(ホリスティックビューティインストラクター 小塚 美香)
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【参考】
※岡部美代治・久光一誠著(2011)『現場で役立つ化粧品・美容のQ&A』(フレグランスジャーナル社)
※爪の基礎知識 – つめきり文化研究所