冬は一年のなかで湿度が最も下がるので、空気の乾燥を感じます。特に、最近の住宅では気密性が高く快適な反面、室内がとても乾燥しています。
のどや目、鼻、肌を守るには、乾燥対策が必須です。
コスメコンシェルジュの筆者が、正しい加湿方法をご紹介します。
■加湿が必要な理由
空気の乾燥は、体調不良や肌荒れなどの原因につながります。
冬の室内は、50%前後の湿度を保つようにしましょう。これ以上低いと乾燥を感じ、逆に高いと結露が発生してカビの原因になってしまうことがあります。
家族が集まるリビングや長い時間を過ごす寝室には、温湿度計を置いて、湿度をマメにチェックできると安心です。
■加湿器の種類
部屋の湿度を調節する手軽な加湿方法といえば、加湿器ですね。水を入れて電源を入れれば湿度を上げられるため、とても便利です。
加湿器の主な種類は、「加熱式」「超音波式」「気化式」「ハイブリッド式」の4つで、加湿方法や電気代などに違いがあります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分のライフスタイルをよく考えてから購入すると失敗することが少ないでしょう。
加湿器を使用するうえで気をつけたいこと
湿度設定ができる加湿器が多く販売されており、湿度が上がりすぎないように自動で制御しています。ですが、窓に結露が発生してしまう場合があります。
放っておくと窓のパッキンにプツプツとしたカビが発生してしまうので、結露に気づいたらすぐに拭きとるようにしましょう。
そして忘れてはいけないのが、加湿器のメンテナンスです。機種によってお手入れ方法は違いますが、以下の項目に気をつけて加湿器をとり扱ってください。
・毎日、タンクの水をとりかえる
・水をとりかえる際は、タンクに少量の水を入れてよく振り、内部をきれいにする
・本体にたまった水は捨てて、スポンジや歯ブラシで軽くこすり洗いをする
・適正時期にフィルターの交換をする
■加湿器を使わない方法
加湿器を使わないで加湿する方法もあります。簡単で手軽な方法をご紹介します。
洗濯物を室内干しにする
外干しをしても乾きにくい日が多いなら、いっそ部屋のなかで洗濯物を干してはいかがでしょうか? 暖房器具を使って乾燥している室内も、部屋干しをすることで湿度が上がります。
湿度が上がり過ぎないように、干す量を調節してください。
お湯を入れた容器を置く
お湯を入れた容器を置くことは、パソコン作業や読書などのように一定の場所で作業をしている時に便利な方法です。マグカップや洗面器などをお湯で満たし、エッセンシャルオイルを1~3滴ほどお湯に垂らすと、蒸気とともにアロマ芳香浴ができて気分もリフレッシュします。
気分を晴れやかにしたい時のエッセンシャルオイルは、「オレンジ・スイート」や「ジャスミン」がおすすめです。落ち着いた気持ちでゆったりと過ごしたい時は「ラベンダー」や「ローズ」などがおすすめです。
まだまだ朝夕寒い日がつづくので、体調管理や肌荒れには気をつけなければいけません。ライフスタイルに合った加湿方法で室内の乾燥をほどよく緩和しながら、毎日を健やかに過ごしましょう!
(美容ライター/コスメコンシェルジュ/ナチュラルビューティスタイリスト 稲毛登志子
日本化粧品検定1級を取得後、複数のwebメディアで記事を執筆。「女性はいつでも、いつまでも輝き続けられる」をモットーに情報を発信中。)
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