「コテを使ってアレンジをしてみたいけれど、使い方がわからない」という方は意外と多いようです。
ヘアメイクや美容講師のプロとしてアラフォーに特化した美を提案する筆者が、コテの使い方についてご紹介します。
■コテについて
コテの各部名称はメーカーによって呼び方が違いますが、機能は共通しています。
パイプ
電源を入れて熱くなる部分が「パイプ」です。このパイプの太さによって、カールの大きさが決まります。
ソバージュのように細かいカールをつけたい場合は19ミリ以下のコテを使い、ふんわりとしたウェーブスタイルにしたい場合は32ミリのコテを使うことが多いです。
クリップ
上記のパイプだけでは髪が固定されずカールをつけにくいので、「クリップ」という部分がセットでついています。
髪にウェーブをつける時は、クリップとパイプの間に髪を入れて挟みます。
クリップレバー
クリップを開いたり閉じたりする部分が「クリップレバー」です。
クールチップ
「クールチップ」は、巻く時に安定してコテを動かせるようにできている部分です。この部分は熱くないので手で触ることができます。
そのため、利き手でクリップレバーを持ち、利き手ではない方の手でクールチップを持つと、よりコテが安定して使いやすくなります。
■コテの持ち方
利き手で持ち手部分を持ち、クリップレバーに人差し指と中指をそえます。
髪を巻く時にクリップを開いたり閉じたりする動作をするので、この持ち方でレバーの開け閉めができるかどうか、髪を挟まない状態で練習しておきましょう。
■髪を巻く前の準備
髪をおろしている状態で巻こうとすると、巻きづらかったり巻き漏れしてしまう場合があります。そのため、巻く前に髪の毛を部分ごとにわけておきましょう。
最初にヘアクリップで頭の上半分だけを留め、下半分をおろした状態にします。ハーフアップにする時と同じくらいの量をまとめてください。
この状態で下半分から巻いていき、下半分が巻き終わったら上半分のクリップを外して巻きます。
■コテの適温
高温過ぎるコテで髪を巻くと、髪を構成しているタンパク質が変性してダメージ毛につながります。そのため、コテを使う時の温度は、150度前後にすることがおすすめです。
ダメージ毛の方だと低い温度でもカールがつきやすいのですが、太い毛やカールがつきにくい方は、温度が低いと逆に熱をあてる時間を長くしすぎて、髪を傷めてしまう傾向があります。
150度からスタートし、温度を上げても180度までにしましょう。
■髪が乾いているか確認する
先ほど、高温は髪のタンパク質を変性させるとご説明しましたが、髪がぬれていると熱に敏感になります。そのため、低温でも髪がぬれているとダメージを受けます。
髪を巻く前は、しっかりと乾かしましょう。クセ毛直しのミストなどを使った場合は、ドライヤーで乾かしてから巻くようにしてください。
■コテの使い方
髪の毛のクセを整える
まず、カールをつける前の仕込みをします。コテの温度は、150〜180度くらいにしてください。
毛束をとったらコテで挟み、ストレートアイロンをするようにコテをスライドさせます。2〜3回スライドさせたらOKです。
髪の毛のクセが整ってツヤも出るので、カールをつける前に必ずやるようにしましょう。
毛先から巻いていく
お好きな毛束の量をとったら、毛先をコテで挟んで巻いていきます。自然なカールをつけたい場合は髪を半分ほど巻き、ボリュームを出したい場合は根本近くまで巻いていきます。
内巻きにしたい場合は髪の毛が内側になるように回転させ、外巻きにしたい場合は外側に回転させます。巻いている髪に軽く触れて熱が通っているのを確認できたら、クリップレバーを押してコテから髪をはなします。
この動作を繰り返し、全頭やっていきましょう。
スタイリング剤をつける
髪を全て巻き終わったら、巻いたカールをキープするためにスタイリング剤をつけます。カールがいつもとれやすい方や猫毛の方はスプレータイプのスタイリング剤を使用し、髪が広がりやすい方は全体的にヘアワックスをつけることがおすすめです。
ムースタイプのスタイリング剤は水分が多く、せっかく巻いたカールがとれやすくなってしまうので注意してください。
最初は、コテの動かし方に慣れることが大切なので、電源を入れていない状態で練習をしてみましょう。毎日の習慣にすることで手つきも慣れていきますので、ぜひやってみてください。
(ヘアメイク/美容講師/美容ユーチューバー/ライター/美容師/メディカル美容矯正士/コスメ薬事法管理者 mayu3)
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