梅雨から夏にかけて、髪のうねりや広がり、ペタンコ感に悩む女性は多いと思います。エイジングによる髪のダメージから、どうしても湿気の影響を受けやすいのです。
そのため、この時期だけ縮毛矯正をする人も多くいるようですが、ストンと真っ直ぐな髪は立体感が感じられず、年齢を重ねると地味に見えがちです。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、まとまり感がありつつ、軽やかで自然な立体感も手に入るパーマ法「ストカール」をご紹介します。
■うねりや広がる髪もまとまる「ストカール」
ストカールとは、はち上や顔まわり、前髪などのうねったり広がりやすい部分を縮毛矯正で抑え、トップや毛先などのふんわり感や動きを出したい部分を立体的に仕上げるパーマ法のことです。縮毛矯正とカールを適材適所に使い分け、自然な丸みのあるヘアを実現する方法です。
髪質により薬剤やマシーンを選択しながら行うため、美容師には高度なテクニックとセンスが問われますが、一度満足するとリピート率はとても高く、「梅雨時期から夏場は欠かせない」という女性がたくさんいます。
こちらの画像はストカールを行う前の状態です。髪全体に細かいうねりのあるエイジング毛で、乾燥も激しいため、毛先も広がりやすくなっています。
こちらがストカールを行った後の状態です。ストカールを施すとジリジリとした髪質がツルンとなめらかになり、表面のみにほどよいゆれ感が出て、今っぽさのあるヘアスタイルになります。
真っすぐすぎないので、華やかさと上品感のある仕上がりになります。
ストカールの施術で人気を博しているヘアサロン「MAGNOLiA表参道店」のKAYOさんによれば、6月〜9月のもっとも湿度が高い時期にオーダーする方が目立ち、エイジングによる髪の広がりやツヤ感が欲しい人には年間を通して人気のメニューとのことです。髪の扱いもラクになるので、まとめ髪がしやすいというメリットもあります。
■人気の高いストカールデザイン
オーダー率の高いストカールをご紹介します。
最も代表的なストカールのセミロングです。縮毛矯正より動きがあり、フェミニンな印象に仕上がります。
広がりやすかったりペタンとしやすかったりするボブも、ストカールを施すと理想の丸みが手に入ります。
ストレートヘアでも、毛先だけJの字のカールが加わると、シャープ過ぎず女性らしい印象になります。スタイリングがラクなので、梅雨の髪もストレスに感じにくいでしょう。
ストカールは扱いやすさも魅力です。洗髪後はドライヤーで乾かすだけで簡単にメリハリのあるシルエットが実現します。事前にアウトバストリートメントやオイルをつけてから乾かすと、より一層ツヤ感が出て、手入れの行き届いた印象に仕上がります。
湿度による髪ストレスから解放されるので、この夏はぜひ、トライしてください。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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【取材協力】
※MAGNOLiA